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ビリーシーンスタイル・ベースの探求

ビリーシーンに学ぼう!街で一目置かれる個性派ベースプレイヤーを目指します。



2015-03-27

え!ここユニゾンじゃなかったんだ?

こんにちは、ぢゃっくです。

今回もビリーの音使い解析シリーズです。これまで何度もお伝えしてきました

キーのペンタトニック・スケールの構成音だけを使ったフレーズであれば、曲中のどんな時に使っても大丈夫!

という「キーのペンタは鉄板!の法則」について、もう一つ興味深い例がありましたので、ご紹介しますね。

▼思い込んでいました


それは、MR.BIGのアルバム「WhAT iF...」の「Still Ain't Enough For Me」より、ベース・ソロの後にある、ビリーとポールの超高速ユニゾンの最後の下降フレーズです。

僕は、最初「ここもユニゾンだな」と思い込んでいました。

なぜなら、「あまりにもしっくりとしていた」からです。

でも、実際には、ビリーとポールは

全く違うフレーズを弾いている

んですよね。

TAB譜をふまえて解説したプチ資料を作ってみましたので、詳細はこちらをご覧くださいね。

全く別々のフレーズにもかかわらず、なぜかしっくりハマってしまうのは

キーのペンタトニック・スケールを使ったフレーズだから!

なのだと思っています。

▼関連記事


この下降フレーズは、経過音として♭5thの音も使われているのですが、実は、これは下記の記事でご紹介した「Alive and Kickin'」の間奏のフレーズと全く同じなんです。

関連記事⇒「Alive and Kickin'」にみるペンタ階段型パターンの実際。

このペンタ+♭5thの下降フレーズは、ビリーが最も好んで使う「黄金パターン」ですので、ぜひ覚えて使ってみてくださいね(^^*)。



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2015-03-13

ソロ・タイムは何に基づいているのか?

ビリーの音使い解析シリーズです。何回目かわからなくなってしまいました。(^^;)

ビリーが自由自在に弾きまくるソロ・タイムは、ライブ中盤の盛り上がりのひとつですよね。よくもまあ、あんなに縦横無尽に指板を駆け巡れるものだなあ・・・毎回、度肝を抜かれてしまいます。(^^;)

今回は、そのソロ・タイムでは、ビリーは何に基づいて弾いているのだろうか?というテーマについて考察してみます。

数々のライブでのソロを分析してみると、その傾向が少し分かってきました。ポイントは、下記の3点だと考えています。

1.ビリーはソロを曲だと捉えている。
2.キーのスケールの音を素直に使っている。
3.途中で頻繁に転調している。


それぞれについて、説明していきますね。

▼ソロは曲である


当然と言えば当然のことなのですが、僕は最近まで普通の曲とソロ・タイムは「別物」のような感覚でいました。

「ソロは曲である」というふうに捉えれば、調性(キー)があり、それに基づいたメロディを弾いているはずということになります。

やはり、ここでも「キー」が重要なポイントになっているということですね。

▼音使いは意外と素直


ソロ・タイムの動画をスロー再生して解析していくと、使う音は、意外とキーのスケールに忠実であるということが見えてきました。

弾くスピードがとんでもないんですが・・・(笑)。

例えば、Eマイナー・キーと思われる部分では、Eナチュラル・マイナー・スケールの音だけを使った素直な構成がほとんどです。

弾き方は全然素直ではありませんが・・・(笑)。

また、曲中のフィルインでは「ペンタトニック・スケールを使う」とお伝えしましたが、逆に、ソロ・タイムでは、ペンタトニック・スケールはあまり使われていません。

色々な理由があると思われますが、そのひとつは、

伴奏がないから

だと思っています。

ビリーのソロ・タイムは、本当に一人だけで弾く「独奏スタイル」なので、バックに流れる伴奏の和音がありません。

つまり、「どんなコード進行なのか?」「この音はぶつからないか?」などは気にしなくてよいのです。曲中に入れるフィルインとは、全く反対の考え方をしているともいえます。

あえて、キーのスケールの全ての構成音を組み合わせて弾くことで、自分の弾くメロディからコード感を生み出し、曲として展開させていると言えるのではと考えています。

ダブル・ストップや両手コード・タッピングなどの和音系プレイが多いのも、このためだと思います。

▼転調しながら弾く


使うスケールも、オーソドックスなメジャー・スケールとナチュラル・マイナー・スケールだけで、ほぼ説明がつくように思います。

例えば、ハーモニック・マイナーとか、メロディック・マイナーなど、派生型のスケールはたくさんありますが、ビリーは、ほとんど使っていないようです。

ですので、「おや?スケールに無い音を使い始めたぞ?」と思ったら、それは転調した(あるいは、しようとしている)と考えると理解しやすいということに気づきました。

そうやって見ると、ビリーは、ソロ・タイムの中で「かなりの回数、転調している」と考えられます。

転調しながら弾いているといったほうがいいかもしれません。

また、スリーフィンガー速弾きなのか、アルペジオなのか、タッピングなのか、タッピングでも右手だけなのか両手なのか・・・など使うテクニックによっても、やりやすいキーがあるようで、そういう切れ目で転調している傾向があります。

色々調べているうちに、ビリーの動画から「何のキーで弾いているのかを判断するコツ」もわかってきました。この部分はキーはこれで、この瞬間に転調している(んじゃないかな)・・・といった実例もご紹介していきたいと思います。

まあ、本当にそうなのかはわからないのですけど(笑)。

いつかビリーに直接聞いてみたいですね。(^^*)



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2015-03-02

「Alive and Kickin'」にみるペンタ階段型パターンの実際。

こんにちは、ぢゃっくです。

ビリーの音使い解析シリーズ第7回です。

前回は、ペンタトニック・スケールの音を指板上にずらして配置する「階段型ポジション」についてご紹介しました。

関連記事⇒○○型にすればペンタトニック・スケールを速くスムーズに弾ける!

ビリーのプレイで実際にこのパターンが使われている楽曲の例を解説した動画を作ってみました。

第一弾は、MR.BIGのセカンドアルバム「LEAN INTO IT」に収録されている「Alive and Kickin'」からです。

Alive and Kickin' にみるペンタ階段型パターンの実際



ギターソロ前のユニゾンの部分で、Eマイナー・ペンタトニック・スケールに、♭5thブルーノートなどの経過音を加えた典型的な階段型パターンのフレーズになっています。

他にも楽曲の実例ネタはたくさんありますので、順次紹介していきますね。

▼まずはカタチで覚えよう!


最近は音使いの解説ということで、だいぶ背伸びして♭5thとか知ったげな(笑)用語を使っていますが、僕はまず「カタチで覚える」のが良いと考えています。

ビリーも「パターンを使って弾いているんだ」と明言していますし、とにかく実際に弾いてみて使えるようになることが最も重要だと思うからです。

理論的なことや意味づけは、あとから勉強することができます。でも知っているだけで実際に使えなければ、宝の持ち腐れになってしまいますよね。

ですので、まずは、キーの主音(今回はEの音ですね)を指板上で押さえたときに、その周囲にどのようなカタチでペンタトニック・スケールの音(=安心して弾ける音)が並んでいるかが

瞬時にパッと浮かびあがる!

ようになることを目指して練習すると良いと思います。

1弦9フレットだとこう、2弦14フレットだとこう、3弦7フレットだとこう、4弦12フレットだとこう・・・という感じで、最初はそれぞれの狭い範囲から始めて、少しずつ指板全体に広げて、配置を覚えるようにすると良いと思います。

この「パッと浮かぶ」というのが重要で、「ええっと・・・」と考えて手が止まるようではいけませんよ(笑)。

反射的に動けるようになるまで、身体に覚えこませるためにオススメなのは、「キーを固定して練習する」という練習方法です。

関連記事⇒キーを固定して練習しよう!

今回の例ではEマイナー・キーでしたので、とにかく指板上のEマイナー・ペンタトニック・スケールの音の場所を徹底的に覚える!というのをやってみると良いです。慣れてきたら、ペンタトニックだけでなく、Eナチュラル・マイナー・スケールの音も一緒に覚えると効果大です。

▼キーを変えてみる


Eマイナー・キーが把握できたら、Dマイナー・キーに挑戦してみてください。

すると、今覚えたパターンを2フレット左にずらしただけであることに気づくと思います(笑)。主音から見た時の周囲のパターンは「全く変わらない」んですね。

つまり、ひとつのキーで徹底的にパターンを覚えると、ほかにキーにも容易に応用できる!ということなんです。

このようにフレットをずらすことでキー(調)を変えられるのは、ギターやベースのようなフレットのある楽器の特権なんだそうですね。ピアノとかは大変なんだとか。

ということは、もし全く知らない曲であっても「キーはなんですか?」と聞いてみて、主音の位置とメジャー/マイナーが確定すれば、曲中で弾いてもいい音がパッと見えてくるということになります。

あと「途中で転調があるか?」も確認する必要がありますね。

コード進行が書かれた紙などがあれば、曲の進行に合わせて基本としてルート音を刻みつつ、随所で自由にフィルインを入れることができる、ペンタ主体のソロもとれる・・・つまり、初対面の人ともそこそこジャム・セッションができる!

・・・んじゃないかなーと思っています。まあ、そんなに甘いものではないんでしょうけども(笑)。

「瞬時に見える音」の範囲が増えてくると、アドリブでも多彩なフレーズを速く滑らかに弾くことができるようになって、楽しくなってきますよ!(´▽`*)



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Author:ぢゃっく
こんにちは。色々な楽器をやりますが、特にベースが楽しくて仕方ないアラフォー男性です。ビリーシーンが大好きで、彼のプレイスタイルを吸収すべく日々研究に励んでいます。自分は音楽に支えられているなあと感じる今日この頃です。2016年4月から、ついに念願のアティテュード・リミテッド(LTD2)を使い始めました(^^*)。詳しいプロフィールは、コチラにあります。

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動画レクチャーの新シリーズです。「Billy Sheehan」「Richie Kotzen」「MR.BIG」どう読めばネイティブの雰囲気に近づけるでしょうか?ネイティブの歌い方や読み方を真似することで英会話を学ぶ方法についてシェアしていきます。小難しい理論はひとまず抜きにして、すぐ効果を実感してもらえるような内容を目指します♪
シグネチャーペダル
EBS Billy Sheehan Signature Drive Pedal です。手軽にビリーサウンドを再現できる「救世主」です。かつてビリーが愛用していたピアースG1のように、クリーン・サウンドにディストーション・サウンドを重ねて出力することができます。コンプレッサーも内蔵。ビリーのペダルボードには、2台使われています。
シグネチャー弦
Rotosound BS66です。ロトサウンド。ステンレスなんですよね。昔はもっと高かった記憶があるのですが、今は2,000円台で買えるんですね。
シグネチャーベース
YAMAHA Attitude LTD3です。フロントPUは、LTD2までのディマジオWillPowerではなく、ヤマハ製ウーファーになっています。ネック接合部は、角度のついたボルトが2本追加されて、より強固なつくりに。また、ナットはグラファイト製に変更されています。また、ブリッジのサドルは、カマボコ型から円柱型に戻りました。
シグネチャーベース2
YAMAHA BB714BSです。もう一つのビリー・シグネチャー・モデル。かつてのBB3000カスタムを彷彿とさせるBBフォルムと深い赤がステキ。特筆すべきは、フロントのウーファーPUが標準搭載されていること。ハイカット・スイッチもついています。Attitude Limited LTD3のフロントPUは、このBB714BSをさらに改良したものだとか。Attitudeに比べてネックは細めなので、移行しやすそうです。
最新コンプレッサー
Keeley Compressor Proです。2015年から使い始めており、従来のMXR M-87が2台ともこれに置き換えてられています。かなり高いです(++;)。
最新アンプヘッド
Hartke LH1000です。従来は低音出力用に使われていましたが、2015年秋から高音/低音ともこれに統一されました。
最新キャビネット
Hartke HYD115です。2015年秋から高音/低音で分けていたキャビネットがこれに統一されました。15インチのアルミ製コーンを1発搭載。15インチ搭載キャビネットでは最軽量。HyDriveシリーズは、シルバーパネルがスタイリッシュですね♪
旧コンプレッサー
MXR Bass Compressor M-87です。現在のビリーのエフェクトは、EBSドライブとこのコンプが中心です。ツマミが5個のこのタイプが気に入っているそうです。自分の事を「熱烈なコンプ・ファン」というくらいコンプが好きみたいです。
旧アンプヘッド(高)
Hartke HA5500です。リアPUからの高音出力を通すアンプヘッドです。グラフィック・イコライザーは「丸い山型」にします。コンプも内蔵されていますが、使っていないようです。欲しいですが、ちょっとまだ手が届かないですね。
旧アンプヘッド(低)
Hartke LH1000です。フロントPUからの低音出力を通すアンプヘッドです。1000Wのハイパワー出力。これを買おうか悩む日なんてこないだろうなあ(苦笑)。
旧キャビネット(高)
Hartke AK115です。リアPUからの高音出力用のキャビネットです。この正方形のデザイン、コンパクトで好きです。2台積んだときの収まり感も良いですね。15インチ400Wという大出力ペーパーコーン1発を格納。ビリー曰く、位相ずれによる干渉がなく正確で、そのサウンドは「デリシャス!」だそうです。
旧キャビネット(低)
Hartke AK410です。フロントPUからの低音出力を鳴らすキャビネットです。10インチ125Wペーパーコーンが4発格納されています。小口径スピーカーで低域を鳴らすことで、パンチのある音が出るそうです。他の人にセットアップさせると、毎回こちらを高音用だと間違えるとか(笑)。
フロントピックアップ
DiMarzio DP145 Will Power Neckです。フロント側ピックアップ。ディマジオ・・・なんか名前の響きだけでも憧れます。Attitude Limited LTD3に搭載されているのはヤマハ純正のウーファーPUです。ディマジオの公式動画でLTD3を紹介するときは、フロントPUには黒いカバーがされていて、一切触れていませんでしたね。上手いです(笑)。
リアピックアップ
DiMarzio DP146 Will Power Middleです。リア側ピックアップ。Attitude Limited LTD3にも搭載されています。ビリーは、この上にエポキシ樹脂を塗って、このPUに触れながら弾くよう高さを調節しています。表面は丸くツルツルになっています(笑)。
パワーサプライ
VOODOO LAB PEDAL POWER 2 PLUSです。9V動作のエフェクターに最大8系統の電源供給が可能です。8系統の各電源出力が完全独立で、電源から起こる各エフェクターのサウンド相互障害を解消し、エフェクター本来のパフォーマンスを引き出すパワーサプライです。
ワイヤレス
LINE6 G50です。ビリーは、高音用と低音用で2台使っています。赤と青のシールの貼られた送信機をストラップに2個くっつけていますね。周波数帯域2.4GHzで通信するため、テレビ等の電波による影響を受けにくく、音質が非常にクリアだそうです。60mまで離れてもOKです。
フットスイッチ
MORLEY LINE SELECTOR ABYです。ビリーは、ディストーションをON/OFFするためのフットスイッチとして使用しています。EBSドライブペダルのディストーション側ループをA端子とOUTPUT端子に接続しています。B端子を未接続にすることで、AorBのスイッチでON/OFFを切り替えます。AandBのスイッチは意味がなさそうなので、スイッチ1個のラインセレクタで十分代用できそうです。