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ビリーシーンスタイル・ベースの探求

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2015-01-19

ロトサウンド「BS66」弦のゲージを考える

こんにちは、ぢゃっくです。

ビリー・シグネチャー弦といえば、ご存じ、ロトサウンド「BS66」です。



ステンレス製でラウンドワウンドというのが特徴ですが、もうひとつ、ゲージ(弦の太さ)にも特徴があります。

▼「BS66」の特徴


「BS66」のゲージは、1弦から

 043 / 065 / 080 / 110

となっています。

ベース弦のゲージは、太さの組み合わせが多岐に渡り、それぞれに特徴があるようですが、一般的には、ライトゲージと言われる

 040 / 060 / 080 / 100

とか、少しヘヴィなところでミディアムライトゲージと言われる

 045 / 065 / 085 / 105

というのが多いようです。

これらと比較してみると「BS66」のゲージは

1弦:かなり細い
2弦:やや太め(ミディアムライトゲージ相当)
3弦:やや細め(ライトゲージ相当)
4弦:かなり太い

という、かなり変則的なゲージになっているんですね。

▼なぜ1弦が細いのか


先日、ピックアップの高さ調整にトライしたときに勉強したのですが、ピックアップの出力って、弦の振れる幅(振幅)に大きく関係するのですね。

ネック付近は、弦の振幅が大きくなるので、ピックアップは下げぎみ。
ブリッジ付近は、弦の振幅が小さくなるので、ピックアップは上げぎみ。

に調整することで、音量が均一になるのだそうです。

僕は、以前から、ビリーが1弦で弾くフレーズの音の太さに憧れていました。同じフレーズを弾いても僕のベース(前のマリンちゃんですが)ではペラペラになってしまうんです。ビリーの音は、すごく図太いんですよね。

これは、もちろんフロント・ピックアップの存在が大きいと思っていますが、実は、「RS66」の1弦の細さも関係しているのではと思っています。

先日、ポール・ギルバートとのデュエット・ソロの動画を撮ったときに、生まれて初めて1弦にHi-C(032)弦を張ってみて気づいたのですが、細い1弦を使った場合、同じG音にチューニングしてもテンションが緩くなるんですね。つまり、

⇒ 弦がよく振動する
⇒ ピックアップ出力が増す
⇒ 太い音が出る!

という方程式なのではないかと思いました。

まあ、ベンド(チョーキング)のしやすさというメリットが一番かもしれないですけど(笑)。

▼なぜ4弦が太いのか


ビリーは、機材紹介の動画で、「テンションのバランスを保つため」というようなことを言っていますが、Dチューナー対策ではないかと思っています。

つまり、Dチューナーで4弦をDに落としたときに、ある程度のテンションが残っていないと、弦がべろべろになってしまうはずなんです。

このために、4弦は少し太目にすることによって、E音で普通にチューニングした時にテンションがキツめになるようにしているのではと思いました。

逆にいうと、「BS66」以外のゲージの弦を使うと、Dに落としたときにチューニングが狂いやすいという状況になるのでは・・・とも思いました。アティテュード・リミテッドのユーザーの皆さん、よければ教えてくださいね。

ちなみに、僕は恥ずかしながら「BS66」を弾いたことがありません。ステンレス弦の感じも知らないので、一度、買ってみようかなと思います。フレットが一気に削れちゃいそうで怖いんですけど(笑)。



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ジャンル : 音楽

タグ : ビリーシーンベースアティテュードロトサウンド

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Secre

No title
ぢゃっくさん、こんばんは。

BS66はビリーがピンクのBBを構えてるパッケージ(多分10年以上前ですね。)の頃から愛用しています。
使用感として
4弦は110の為単純にローがよくでます。(ピックアップとの距離を調整しないとコモリがちになります。)
3,2弦は太さの差が小さいのでミッドの音程的にも非常に扱い易いと感じました。
1弦は040の物も過去に使用したことがあるんですが、043というゲージは太からず細からずという調度良い細さで操作感も良好に感じました。
このBS66セットの秀逸な点は特殊なゲージセットでありながら各弦のテンション感が揃えてありすべての弦で同じようにプレイ出来るようにされているということですね!
(他の弦を使用してるとわかると思いますがテンションが弦ごとでマチマチと思います。)

一点だけ難点を上げるとすれば4弦が太いので通常のナット幅では弦が収まらないのでナット幅を広げないといけません。
2,3弦は大丈夫と思いますがもしかすると1弦は若干細いのでナットでズレたりするかもしれません。

あとロトの弦はラウンド弦の凹凸が結構感じられるので左右の指にザラつきと引っ掛かりみたいなのがあります。
まぁ、しばらくすると慣れるとおもいますが。

面白い弦なんで一度張ってみるといいと思いますよ。
2015-01-21 23:18 : バッドビリー URL : 編集
TO バッドビリーさん
実際に使っている人ならではの使用感など、貴重な情報ありがとうございます!(^o^)

ますます張ってみたくなりました。しかもピンクBBのパッケージがあったなんて・・確かに昔からあるので当然ですよね。(^^;

テンションにも関係するかもしれませんが、かなり硬めの感触なのでしょうか?

メタリオンのビリーのインタビューで、ライブのパートチェンジでパットがベースを担当したときに「こんな硬い弦、指が痛くて弾けないよ!」とショックを受けた表情をしていたという逸話が載っていましたので(笑)。
2015-01-22 23:47 : ぢゃっく URL : 編集
Dチューナーに関してはその通りで、チューニングダウンor戻す 時はチョーキングしたまま使うのがベターですよ☆
2015-01-26 11:28 : いなっち URL : 編集
TO いなっちさん
いつもコメントありがとうございます。質問させてください!

チョーキングしたまま使うということは、Dチューナーを操作する時は「4弦を少しテンション高めにした状態で切り替えるほうがいい」ということですか?

これは目からウロコなノウハウですね。そうすると、チューニングがより狂いにくい・・・とかでしょうか。
2015-01-26 23:55 : ぢゃっく URL : 編集
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こんにちは。色々な楽器をやりますが、特にベースが楽しくて仕方ないアラフォー男性です。ビリーシーンが大好きで、彼のプレイスタイルを吸収すべく日々研究に励んでいます。自分は音楽に支えられているなあと感じる今日この頃です。2016年4月から、ついに念願のアティテュード・リミテッド(LTD2)を使い始めました(^^*)。詳しいプロフィールは、コチラにあります。

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EBS Billy Sheehan Signature Drive Pedal です。手軽にビリーサウンドを再現できる「救世主」です。かつてビリーが愛用していたピアースG1のように、クリーン・サウンドにディストーション・サウンドを重ねて出力することができます。コンプレッサーも内蔵。ビリーのペダルボードには、2台使われています。
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Rotosound BS66です。ロトサウンド。ステンレスなんですよね。昔はもっと高かった記憶があるのですが、今は2,000円台で買えるんですね。
シグネチャーベース
YAMAHA Attitude LTD3です。フロントPUは、LTD2までのディマジオWillPowerではなく、ヤマハ製ウーファーになっています。ネック接合部は、角度のついたボルトが2本追加されて、より強固なつくりに。また、ナットはグラファイト製に変更されています。また、ブリッジのサドルは、カマボコ型から円柱型に戻りました。
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YAMAHA BB714BSです。もう一つのビリー・シグネチャー・モデル。かつてのBB3000カスタムを彷彿とさせるBBフォルムと深い赤がステキ。特筆すべきは、フロントのウーファーPUが標準搭載されていること。ハイカット・スイッチもついています。Attitude Limited LTD3のフロントPUは、このBB714BSをさらに改良したものだとか。Attitudeに比べてネックは細めなので、移行しやすそうです。
最新コンプレッサー
Keeley Compressor Proです。2015年から使い始めており、従来のMXR M-87が2台ともこれに置き換えてられています。かなり高いです(++;)。
最新アンプヘッド
Hartke LH1000です。従来は低音出力用に使われていましたが、2015年秋から高音/低音ともこれに統一されました。
最新キャビネット
Hartke HYD115です。2015年秋から高音/低音で分けていたキャビネットがこれに統一されました。15インチのアルミ製コーンを1発搭載。15インチ搭載キャビネットでは最軽量。HyDriveシリーズは、シルバーパネルがスタイリッシュですね♪
旧コンプレッサー
MXR Bass Compressor M-87です。現在のビリーのエフェクトは、EBSドライブとこのコンプが中心です。ツマミが5個のこのタイプが気に入っているそうです。自分の事を「熱烈なコンプ・ファン」というくらいコンプが好きみたいです。
旧アンプヘッド(高)
Hartke HA5500です。リアPUからの高音出力を通すアンプヘッドです。グラフィック・イコライザーは「丸い山型」にします。コンプも内蔵されていますが、使っていないようです。欲しいですが、ちょっとまだ手が届かないですね。
旧アンプヘッド(低)
Hartke LH1000です。フロントPUからの低音出力を通すアンプヘッドです。1000Wのハイパワー出力。これを買おうか悩む日なんてこないだろうなあ(苦笑)。
旧キャビネット(高)
Hartke AK115です。リアPUからの高音出力用のキャビネットです。この正方形のデザイン、コンパクトで好きです。2台積んだときの収まり感も良いですね。15インチ400Wという大出力ペーパーコーン1発を格納。ビリー曰く、位相ずれによる干渉がなく正確で、そのサウンドは「デリシャス!」だそうです。
旧キャビネット(低)
Hartke AK410です。フロントPUからの低音出力を鳴らすキャビネットです。10インチ125Wペーパーコーンが4発格納されています。小口径スピーカーで低域を鳴らすことで、パンチのある音が出るそうです。他の人にセットアップさせると、毎回こちらを高音用だと間違えるとか(笑)。
フロントピックアップ
DiMarzio DP145 Will Power Neckです。フロント側ピックアップ。ディマジオ・・・なんか名前の響きだけでも憧れます。Attitude Limited LTD3に搭載されているのはヤマハ純正のウーファーPUです。ディマジオの公式動画でLTD3を紹介するときは、フロントPUには黒いカバーがされていて、一切触れていませんでしたね。上手いです(笑)。
リアピックアップ
DiMarzio DP146 Will Power Middleです。リア側ピックアップ。Attitude Limited LTD3にも搭載されています。ビリーは、この上にエポキシ樹脂を塗って、このPUに触れながら弾くよう高さを調節しています。表面は丸くツルツルになっています(笑)。
パワーサプライ
VOODOO LAB PEDAL POWER 2 PLUSです。9V動作のエフェクターに最大8系統の電源供給が可能です。8系統の各電源出力が完全独立で、電源から起こる各エフェクターのサウンド相互障害を解消し、エフェクター本来のパフォーマンスを引き出すパワーサプライです。
ワイヤレス
LINE6 G50です。ビリーは、高音用と低音用で2台使っています。赤と青のシールの貼られた送信機をストラップに2個くっつけていますね。周波数帯域2.4GHzで通信するため、テレビ等の電波による影響を受けにくく、音質が非常にクリアだそうです。60mまで離れてもOKです。
フットスイッチ
MORLEY LINE SELECTOR ABYです。ビリーは、ディストーションをON/OFFするためのフットスイッチとして使用しています。EBSドライブペダルのディストーション側ループをA端子とOUTPUT端子に接続しています。B端子を未接続にすることで、AorBのスイッチでON/OFFを切り替えます。AandBのスイッチは意味がなさそうなので、スイッチ1個のラインセレクタで十分代用できそうです。