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ビリーシーンスタイル・ベースの探求

ビリーシーンに学ぼう!街で一目置かれる個性派ベースプレイヤーを目指します。



ビリーシーンスタイル・ベースの探求>> ビリーの音使いについて >> コード進行を知らなくても自由に弾ける方法です。
2015-01-27

コード進行を知らなくても自由に弾ける方法です。

こんにちは、ぢゃっくです。

ビリーの音使い解析シリーズの第2回です。

関連記事⇒曲中に自由自在にフィルインを入れられる「2つの要素」とは?

前回に引き続き、

なぜビリーは、曲の途中にいつでも自由自在にフィルインを入れることができるのか?

というテーマの続きです。

▼思い込んでいました


僕は、アドリブとかジャム・セッションといったものは、自分には無縁だと諦めていました。それは、長い間ずっと、

自由自在にアドリブを弾くためには、コード進行とスケールの理論を熟知していなければいけない

ものだと思っていたからです。

書籍などで、理論を勉強してみたことはあるのですが、ほとんど頭に入らなかったんです。難解すぎて・・・( ;∀;)。

しかし、昨年、その考えが間違っていたことに気づきました。キッカケは、まったくの偶然でした。

それに気づくと、ビリーが弾いているフレーズ、教則ビデオで解説している内容などが劇的に理解できるようになったんです!

ビリーが「頭で考えるのは良くない」と言っていた意味が、なんとなく分かってきた気がしています。

このシリーズでは、そのノウハウを具体的にお伝えしていきたいなと思っています。

▼なぜコード進行を知らないと困るのか


前回は、ペンタトニック・スケールに加えて、キーを意識することが重要であるということを書きました。

キー(調)という概念は、クラシックだけではなく、現在のロック・ポップス・ジャズなど、ほとんどのジャンルにおいて、楽曲の「最も基礎となる重要な要素」だと理解しています。

ここではまず、キーのスケール構成音を使ってアドリブ・フレーズを作るときに注意すべき点について書いてみますね。(ちょっと勉強しました。笑)

それは、一言でいうと、

キーのスケール構成音であっても、いつどこで弾いてもいいわけではない

ということです。

その時にバックで鳴っているコード(和音)によって、「コードの響きを邪魔する音」があるからです。

この音は「アヴォイド・ノート」と呼ばれています。避けるべき音という意味ですね。意図的に使う場合もあるのですが、あまり長く鳴らさずに経過音的に使うのが良いとされています。

逆にいうと、コード進行をよく把握しておく必要があるのは、

キーのスケール構成音を全て使って、アドリブを弾こうとした場合

ということなんですね。

なぜかというと、前述の通り、何も考えずに弾くと、アヴォイド・ノートを踏んでしまい、音を外した残念なフレーズになってしまい、アンサンブルを乱してしまう恐れがあるからですね。

もちろん上手く音を外すことで独特な雰囲気を出すテクニックもあると思いますが、それはさらにハイレベルなお話だと思います。(^^;

熟知している曲であればなんとかなるかなと思いますが、ジャム・セッションで即興的にアドリブする場合などは、演奏している最中に、

「ええと、いまこのコードだから、これとこれが弾いたらダメで・・・」

といちいち考えていては、ビリーの言うように頭で考えずに縦横無尽に弾きまくることは難しいですよね。

あの瞬時にポジションを変えながら滑らかに弾くダイナミックなプレイは、脊髄反射でないと間に合わないレベルだと思います(笑)。

もちろん出来るようになるに越したことはないと思いますが、ビリーには当てはまらないのかな、と思っています。

ジャズとかフュージョンの人は、きっとこういうアプローチをやりこなしてるのですよね。このコード進行のときには、このスケールで組み立てるとオシャレでカッコいいフレーズになりますよ、という膨大なノウハウに基づく即興演奏・・・すごい技術だなあと思います。(^^;

▼ペンタトニックの素晴らしさ


ここで、再び登場するのが、ペンタトニック・スケールなんです。

なんと嬉しいことに、ペンタトニック・スケールには、アヴォイド・ノートが含まれない!のですね。(^o^)

つまり、どの音を弾いてもコードの響きを邪魔しないんです。

なんて素晴らしいのでしょうか。僕のように理論で挫折した人にとっては、こんなわかりやすいことはありません(笑)。

もちろんペンタトニック・スケールを構成する5個の音のうち、どの音を選ぶかによって、その雰囲気(鳴っているコードとの関係)が大きく変わりますので、そこはセンスになってくると思いますが・・・

とりあえず外すことはありません。

これは、アドリブに対する怖さを克服するのに、大きなポイントになりますよね(^^)。

▼自由自在なフィルインのまとめ


これまでの話をまとめると、前の記事でも書きましたが、

キーのペンタトニック・スケールの構成音だけを使ったフレーズであれば、曲中のどんな時に使っても大丈夫である!

ということになります。僕は、「キーのペンタは鉄板!の法則」と呼んでいます(笑)。

この法則に基づいて弾くことで、

●特にコード進行を意識する必要もなく、

●どこで弾くかというタイミングを考える必要もなく、

●音を外すことも和音の響きを乱すこともなく、

●自由自在にフィルインを弾きまくる

ということが可能になります。

このことは、僕にとっては、本当に大きな発見でした。先の見えないトンネルを抜けて、目の前のパッと開けた感じがしました(笑)。(´▽`*)

当然ながら、ビリーは、楽曲のコード進行はちゃんと熟知しているでしょうし、よく練られたような美しいフィルインも披露しますので、とても全部とは言えませんが、

曲中におけるフィルインの80%以上を説明することができる

と思っています。

また、ここで、あえて「曲中におけるフィルイン」と書いているのは、完全なソロ・パートとかライヴのソロ・タイムにおける音使いは、また別のポイントがあるためです。また別の記事で詳しく説明しますね。

ぜひ、この法則をふまえて、ビリーの動画やバンドスコアのフィルインを眺めてみてくださいね。きっと共感していただけるのではないかなーと思います。

長くなったので、今日はこのへんで。

このシリーズは、まだまだ続きますよー!\(^o^)/

具体的な例も紹介していきますので、楽しみにしていてくださいね。(^_-)-☆



最後までお読みいただき、ありがとうございました。少しでも共感していただけたら嬉しいです。ご意見・ご感想は、こちらからお気軽にどうぞ。

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ジャンル : 音楽

タグ : ビリーシーンベースペンタトニックスケール

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こんにちは。色々な楽器をやりますが、特にベースが楽しくて仕方ないアラフォー男性です。ビリーシーンが大好きで、彼のプレイスタイルを吸収すべく日々研究に励んでいます。自分は音楽に支えられているなあと感じる今日この頃です。2016年4月から、ついに念願のアティテュード・リミテッド(LTD2)を使い始めました(^^*)。詳しいプロフィールは、コチラにあります。

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シグネチャーペダル
EBS Billy Sheehan Signature Drive Pedal です。手軽にビリーサウンドを再現できる「救世主」です。かつてビリーが愛用していたピアースG1のように、クリーン・サウンドにディストーション・サウンドを重ねて出力することができます。コンプレッサーも内蔵。ビリーのペダルボードには、2台使われています。
シグネチャー弦
Rotosound BS66です。ロトサウンド。ステンレスなんですよね。昔はもっと高かった記憶があるのですが、今は2,000円台で買えるんですね。
シグネチャーベース
YAMAHA Attitude LTD3です。フロントPUは、LTD2までのディマジオWillPowerではなく、ヤマハ製ウーファーになっています。ネック接合部は、角度のついたボルトが2本追加されて、より強固なつくりに。また、ナットはグラファイト製に変更されています。また、ブリッジのサドルは、カマボコ型から円柱型に戻りました。
シグネチャーベース2
YAMAHA BB714BSです。もう一つのビリー・シグネチャー・モデル。かつてのBB3000カスタムを彷彿とさせるBBフォルムと深い赤がステキ。特筆すべきは、フロントのウーファーPUが標準搭載されていること。ハイカット・スイッチもついています。Attitude Limited LTD3のフロントPUは、このBB714BSをさらに改良したものだとか。Attitudeに比べてネックは細めなので、移行しやすそうです。
最新コンプレッサー
Keeley Compressor Proです。2015年から使い始めており、従来のMXR M-87が2台ともこれに置き換えてられています。かなり高いです(++;)。
最新アンプヘッド
Hartke LH1000です。従来は低音出力用に使われていましたが、2015年秋から高音/低音ともこれに統一されました。
最新キャビネット
Hartke HYD115です。2015年秋から高音/低音で分けていたキャビネットがこれに統一されました。15インチのアルミ製コーンを1発搭載。15インチ搭載キャビネットでは最軽量。HyDriveシリーズは、シルバーパネルがスタイリッシュですね♪
旧コンプレッサー
MXR Bass Compressor M-87です。現在のビリーのエフェクトは、EBSドライブとこのコンプが中心です。ツマミが5個のこのタイプが気に入っているそうです。自分の事を「熱烈なコンプ・ファン」というくらいコンプが好きみたいです。
旧アンプヘッド(高)
Hartke HA5500です。リアPUからの高音出力を通すアンプヘッドです。グラフィック・イコライザーは「丸い山型」にします。コンプも内蔵されていますが、使っていないようです。欲しいですが、ちょっとまだ手が届かないですね。
旧アンプヘッド(低)
Hartke LH1000です。フロントPUからの低音出力を通すアンプヘッドです。1000Wのハイパワー出力。これを買おうか悩む日なんてこないだろうなあ(苦笑)。
旧キャビネット(高)
Hartke AK115です。リアPUからの高音出力用のキャビネットです。この正方形のデザイン、コンパクトで好きです。2台積んだときの収まり感も良いですね。15インチ400Wという大出力ペーパーコーン1発を格納。ビリー曰く、位相ずれによる干渉がなく正確で、そのサウンドは「デリシャス!」だそうです。
旧キャビネット(低)
Hartke AK410です。フロントPUからの低音出力を鳴らすキャビネットです。10インチ125Wペーパーコーンが4発格納されています。小口径スピーカーで低域を鳴らすことで、パンチのある音が出るそうです。他の人にセットアップさせると、毎回こちらを高音用だと間違えるとか(笑)。
フロントピックアップ
DiMarzio DP145 Will Power Neckです。フロント側ピックアップ。ディマジオ・・・なんか名前の響きだけでも憧れます。Attitude Limited LTD3に搭載されているのはヤマハ純正のウーファーPUです。ディマジオの公式動画でLTD3を紹介するときは、フロントPUには黒いカバーがされていて、一切触れていませんでしたね。上手いです(笑)。
リアピックアップ
DiMarzio DP146 Will Power Middleです。リア側ピックアップ。Attitude Limited LTD3にも搭載されています。ビリーは、この上にエポキシ樹脂を塗って、このPUに触れながら弾くよう高さを調節しています。表面は丸くツルツルになっています(笑)。
パワーサプライ
VOODOO LAB PEDAL POWER 2 PLUSです。9V動作のエフェクターに最大8系統の電源供給が可能です。8系統の各電源出力が完全独立で、電源から起こる各エフェクターのサウンド相互障害を解消し、エフェクター本来のパフォーマンスを引き出すパワーサプライです。
ワイヤレス
LINE6 G50です。ビリーは、高音用と低音用で2台使っています。赤と青のシールの貼られた送信機をストラップに2個くっつけていますね。周波数帯域2.4GHzで通信するため、テレビ等の電波による影響を受けにくく、音質が非常にクリアだそうです。60mまで離れてもOKです。
フットスイッチ
MORLEY LINE SELECTOR ABYです。ビリーは、ディストーションをON/OFFするためのフットスイッチとして使用しています。EBSドライブペダルのディストーション側ループをA端子とOUTPUT端子に接続しています。B端子を未接続にすることで、AorBのスイッチでON/OFFを切り替えます。AandBのスイッチは意味がなさそうなので、スイッチ1個のラインセレクタで十分代用できそうです。