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ビリーシーンスタイル・ベースの探求

ビリーシーンに学ぼう!街で一目置かれる個性派ベースプレイヤーを目指します。



ビリーシーンスタイル・ベースの探求>> ビリーの音使いについて >> ソロ・タイムは何に基づいているのか?
2015-03-13

ソロ・タイムは何に基づいているのか?

ビリーの音使い解析シリーズです。何回目かわからなくなってしまいました。(^^;)

ビリーが自由自在に弾きまくるソロ・タイムは、ライブ中盤の盛り上がりのひとつですよね。よくもまあ、あんなに縦横無尽に指板を駆け巡れるものだなあ・・・毎回、度肝を抜かれてしまいます。(^^;)

今回は、そのソロ・タイムでは、ビリーは何に基づいて弾いているのだろうか?というテーマについて考察してみます。

数々のライブでのソロを分析してみると、その傾向が少し分かってきました。ポイントは、下記の3点だと考えています。

1.ビリーはソロを曲だと捉えている。
2.キーのスケールの音を素直に使っている。
3.途中で頻繁に転調している。


それぞれについて、説明していきますね。

▼ソロは曲である


当然と言えば当然のことなのですが、僕は最近まで普通の曲とソロ・タイムは「別物」のような感覚でいました。

「ソロは曲である」というふうに捉えれば、調性(キー)があり、それに基づいたメロディを弾いているはずということになります。

やはり、ここでも「キー」が重要なポイントになっているということですね。

▼音使いは意外と素直


ソロ・タイムの動画をスロー再生して解析していくと、使う音は、意外とキーのスケールに忠実であるということが見えてきました。

弾くスピードがとんでもないんですが・・・(笑)。

例えば、Eマイナー・キーと思われる部分では、Eナチュラル・マイナー・スケールの音だけを使った素直な構成がほとんどです。

弾き方は全然素直ではありませんが・・・(笑)。

また、曲中のフィルインでは「ペンタトニック・スケールを使う」とお伝えしましたが、逆に、ソロ・タイムでは、ペンタトニック・スケールはあまり使われていません。

色々な理由があると思われますが、そのひとつは、

伴奏がないから

だと思っています。

ビリーのソロ・タイムは、本当に一人だけで弾く「独奏スタイル」なので、バックに流れる伴奏の和音がありません。

つまり、「どんなコード進行なのか?」「この音はぶつからないか?」などは気にしなくてよいのです。曲中に入れるフィルインとは、全く反対の考え方をしているともいえます。

あえて、キーのスケールの全ての構成音を組み合わせて弾くことで、自分の弾くメロディからコード感を生み出し、曲として展開させていると言えるのではと考えています。

ダブル・ストップや両手コード・タッピングなどの和音系プレイが多いのも、このためだと思います。

▼転調しながら弾く


使うスケールも、オーソドックスなメジャー・スケールとナチュラル・マイナー・スケールだけで、ほぼ説明がつくように思います。

例えば、ハーモニック・マイナーとか、メロディック・マイナーなど、派生型のスケールはたくさんありますが、ビリーは、ほとんど使っていないようです。

ですので、「おや?スケールに無い音を使い始めたぞ?」と思ったら、それは転調した(あるいは、しようとしている)と考えると理解しやすいということに気づきました。

そうやって見ると、ビリーは、ソロ・タイムの中で「かなりの回数、転調している」と考えられます。

転調しながら弾いているといったほうがいいかもしれません。

また、スリーフィンガー速弾きなのか、アルペジオなのか、タッピングなのか、タッピングでも右手だけなのか両手なのか・・・など使うテクニックによっても、やりやすいキーがあるようで、そういう切れ目で転調している傾向があります。

色々調べているうちに、ビリーの動画から「何のキーで弾いているのかを判断するコツ」もわかってきました。この部分はキーはこれで、この瞬間に転調している(んじゃないかな)・・・といった実例もご紹介していきたいと思います。

まあ、本当にそうなのかはわからないのですけど(笑)。

いつかビリーに直接聞いてみたいですね。(^^*)



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こんにちは。色々な楽器をやりますが、特にベースが楽しくて仕方ないアラフォー男性です。ビリーシーンが大好きで、彼のプレイスタイルを吸収すべく日々研究に励んでいます。自分は音楽に支えられているなあと感じる今日この頃です。2016年4月から、ついに念願のアティテュード・リミテッド(LTD2)を使い始めました(^^*)。詳しいプロフィールは、コチラにあります。

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シグネチャーペダル
EBS Billy Sheehan Signature Drive Pedal です。手軽にビリーサウンドを再現できる「救世主」です。かつてビリーが愛用していたピアースG1のように、クリーン・サウンドにディストーション・サウンドを重ねて出力することができます。コンプレッサーも内蔵。ビリーのペダルボードには、2台使われています。
シグネチャー弦
Rotosound BS66です。ロトサウンド。ステンレスなんですよね。昔はもっと高かった記憶があるのですが、今は2,000円台で買えるんですね。
シグネチャーベース
YAMAHA Attitude LTD3です。フロントPUは、LTD2までのディマジオWillPowerではなく、ヤマハ製ウーファーになっています。ネック接合部は、角度のついたボルトが2本追加されて、より強固なつくりに。また、ナットはグラファイト製に変更されています。また、ブリッジのサドルは、カマボコ型から円柱型に戻りました。
シグネチャーベース2
YAMAHA BB714BSです。もう一つのビリー・シグネチャー・モデル。かつてのBB3000カスタムを彷彿とさせるBBフォルムと深い赤がステキ。特筆すべきは、フロントのウーファーPUが標準搭載されていること。ハイカット・スイッチもついています。Attitude Limited LTD3のフロントPUは、このBB714BSをさらに改良したものだとか。Attitudeに比べてネックは細めなので、移行しやすそうです。
最新コンプレッサー
Keeley Compressor Proです。2015年から使い始めており、従来のMXR M-87が2台ともこれに置き換えてられています。かなり高いです(++;)。
最新アンプヘッド
Hartke LH1000です。従来は低音出力用に使われていましたが、2015年秋から高音/低音ともこれに統一されました。
最新キャビネット
Hartke HYD115です。2015年秋から高音/低音で分けていたキャビネットがこれに統一されました。15インチのアルミ製コーンを1発搭載。15インチ搭載キャビネットでは最軽量。HyDriveシリーズは、シルバーパネルがスタイリッシュですね♪
旧コンプレッサー
MXR Bass Compressor M-87です。現在のビリーのエフェクトは、EBSドライブとこのコンプが中心です。ツマミが5個のこのタイプが気に入っているそうです。自分の事を「熱烈なコンプ・ファン」というくらいコンプが好きみたいです。
旧アンプヘッド(高)
Hartke HA5500です。リアPUからの高音出力を通すアンプヘッドです。グラフィック・イコライザーは「丸い山型」にします。コンプも内蔵されていますが、使っていないようです。欲しいですが、ちょっとまだ手が届かないですね。
旧アンプヘッド(低)
Hartke LH1000です。フロントPUからの低音出力を通すアンプヘッドです。1000Wのハイパワー出力。これを買おうか悩む日なんてこないだろうなあ(苦笑)。
旧キャビネット(高)
Hartke AK115です。リアPUからの高音出力用のキャビネットです。この正方形のデザイン、コンパクトで好きです。2台積んだときの収まり感も良いですね。15インチ400Wという大出力ペーパーコーン1発を格納。ビリー曰く、位相ずれによる干渉がなく正確で、そのサウンドは「デリシャス!」だそうです。
旧キャビネット(低)
Hartke AK410です。フロントPUからの低音出力を鳴らすキャビネットです。10インチ125Wペーパーコーンが4発格納されています。小口径スピーカーで低域を鳴らすことで、パンチのある音が出るそうです。他の人にセットアップさせると、毎回こちらを高音用だと間違えるとか(笑)。
フロントピックアップ
DiMarzio DP145 Will Power Neckです。フロント側ピックアップ。ディマジオ・・・なんか名前の響きだけでも憧れます。Attitude Limited LTD3に搭載されているのはヤマハ純正のウーファーPUです。ディマジオの公式動画でLTD3を紹介するときは、フロントPUには黒いカバーがされていて、一切触れていませんでしたね。上手いです(笑)。
リアピックアップ
DiMarzio DP146 Will Power Middleです。リア側ピックアップ。Attitude Limited LTD3にも搭載されています。ビリーは、この上にエポキシ樹脂を塗って、このPUに触れながら弾くよう高さを調節しています。表面は丸くツルツルになっています(笑)。
パワーサプライ
VOODOO LAB PEDAL POWER 2 PLUSです。9V動作のエフェクターに最大8系統の電源供給が可能です。8系統の各電源出力が完全独立で、電源から起こる各エフェクターのサウンド相互障害を解消し、エフェクター本来のパフォーマンスを引き出すパワーサプライです。
ワイヤレス
LINE6 G50です。ビリーは、高音用と低音用で2台使っています。赤と青のシールの貼られた送信機をストラップに2個くっつけていますね。周波数帯域2.4GHzで通信するため、テレビ等の電波による影響を受けにくく、音質が非常にクリアだそうです。60mまで離れてもOKです。
フットスイッチ
MORLEY LINE SELECTOR ABYです。ビリーは、ディストーションをON/OFFするためのフットスイッチとして使用しています。EBSドライブペダルのディストーション側ループをA端子とOUTPUT端子に接続しています。B端子を未接続にすることで、AorBのスイッチでON/OFFを切り替えます。AandBのスイッチは意味がなさそうなので、スイッチ1個のラインセレクタで十分代用できそうです。