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ビリーシーンスタイル・ベースの探求

ビリーシーンに学ぼう!街で一目置かれる個性派ベースプレイヤーを目指します。



2015-04-02

アティテュードは身体にも優しい?

こんにちは、ぢゃっくです。

ビリーがアティテュード・リミテッドについて解説する動画を見ていて、本当に細部まで考慮されて設計されているんだなあ・・・と感心したことがありました。

それは「バランスの良さ」です。

Billy Sheehan Talks About His Signature Yamaha Bass Before His Show with The Flo Guitar Enthusiasts


7:20あたりからですが、「ネックが重い」という苦情?に応えて、LTD3ではトラスロッドが軽量化されているという話をしています。

そのあと、7:25あたりにビリーが左手でベースを持ちあげるシーンがあるのですが、ネック側のストラップピンの取り付け部分を持ってぶら下げると、ネックが約45度の傾きで、ピタリと静止します。

このときにビリーは、

このベースは頭でっかちだけど、この点で相殺されるんだ。ちょうどぴったりとね。

と解説しています。

ベースという楽器は、その構造上、長いネックの先に大きなヘッドがついているため、ピン部分でぶら下げたときにヘッドの方が下がってしまうことも珍しくありません。

俗にいう「ヘッド落ち」です。

しかし、アティテュードは、実際に弾く姿勢に近いネック角度で自然とバランスが取れるように設計されているんですね。

ヘッド落ちしていると、とても弾きにくいそうですので、アティテュード・リミテッドは「かなり弾きやすいベース」といえるのではないかと思います。

ちなみに、僕が使っているアティテュード・スペシャルちゃんでも、ほぼ45度になりますよ。(^o^*)

▼重心位置と疲れの関係


ちょっとベースの話から外れますが、重心についての余談を。

僕は釣りも趣味なのですが、初心者の方が竿とリールを選ぶときは、「重心の位置が重要!」だと言われています。

竿にリールを装着した(できれば、竿の先に仕掛けも付けた)状態で、人差し指だけでバランスが取れる所(=重心)を探すのですが、それが出来るだけ「リールの足の近く」にあるのが良い!とされています。

これは、リールの足を中指と薬指で挟んで握った時に、

重心が手のひらの中にくる

ということなんですね。

こうすると、圧倒的に疲れにくい!んですよ。

特にルアー釣りのように、投げては巻くという動作を繰り返す釣りの場合には、かなり効きます。

重心が手のひらの中にあれば、短い竿なら手首のスナップだけで軽く投げることができますし、コントロールもしやすいので、狙ったポイントに投げやすくなります。

でも、重心が手の中から外れると、とたんに、竿を振るのが重く辛く感じるようになります。一日中、ずっと振っていたら、確実に体中が筋肉痛になってしまいます・・・。

野球選手がトレーニングのために、わざとバットの先におもりをつけて素振りをすることがありますよね。あれと同じイメージで、

バランスが悪いと、とにかく疲れてしまう

んですよね。

▼レーシングチューンのベース


ベースの話に戻りますね(笑)。

ビリーは、ベースを激しく振り回したり、裏返したり、バイオリン風に逆さまにしたり(笑)しますが、アティテュード・リミテッドの場合は、この適切な重心設計によって、

実際の重さのイメージよりも軽々と取り回すことができる

のではないかと思います。

パッと手を離してぶら下げれば、身体の最適な場所にスッと収まってくれるわけですから。

これにより、肩への負担や身体の疲れ具合がかなり軽減されているのではないかと思います。

ベースが不安定になるのを嫌うビリーならではの仕様だなあーと思いました。(´▽`*)

まあ、アティテュードに限らず、ある程度の価格のベースであれば、そういうバランス面まで考慮した設計になっているのかもしれませんけれども、ビリーのアグレッシブなプレイに、必要不可欠な要素であることは間違いないと思います。

ただ、逆にいえば、アティテュードで部品を追加したり、外したりすると「バランスが崩れてしまう」恐れがあるということですよね。

特に、リミテッドは、繊細にチューニングが施されたレーシングカーのようなベースだと言えるのではないかと思います。

また、ビリーも動画の中で言及していますが、ステージ仕様では、ストラップのブリッジの近くに、LINE6 G50のワイヤレス送信機を2個取り付けることになりますので、その重さで、さらに少しヘッドが浮き気味になるみたいですね。

ネックの上から手を出したり、両手でタッピングしたりする場合、どうしてもベースから両手が離れる瞬間があるわけですが、そのときにもヘッドが下がらないようになっているのは、すごく意味がありますよね。(^^)



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タグ : ビリーシーンベースアティテュード

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Secre

No title
私のLimited2はヘッド落ちします。
ポジションはかなり高めの位置で持ちます。
ヘッド落ちは今までこれが当たり前とあまり気にはしていなかったのですが先ほど試しに、リアに1㎏のおもりを吊るしてみたら・・・

なんと弾きやすい。
ベースに触りだして20年ダラダラと経ちましたが、今頃気づくとは・・・
肩にタオルをつけて滑り止めしてストラップを使っても何となく肩が引っ張られる感があったのですが、おもりを吊るすとバランスが取れてほんと驚くほど空中に浮いているネック感がありました。

ただし、重いです。

LTD3はそんなことならないのかな。
2019-07-20 09:47 : のり URL : 編集
Re: No title
のりさん、初めまして。コメントありがとうございます(^^)。リアのおもりは効果てきめんなのですね!でも確かにかなりの重さ、本体だけで4kg以上ありますもんね・・・(^o^;)。LTD3の頃から、ビリーのベースの高さが少し低くなって、ストラップが細めになったように思います。摩擦の少ない条件でもヘッド落ちはしてないようなので、もしかしたらベース本体のマスバランスが変わってるかもしれませんね。
2019-08-02 01:38 : ぢゃっく URL : 編集
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こんにちは。色々な楽器をやりますが、特にベースが楽しくて仕方ないアラフォー男性です。ビリーシーンが大好きで、彼のプレイスタイルを吸収すべく日々研究に励んでいます。自分は音楽に支えられているなあと感じる今日この頃です。2016年4月から、ついに念願のアティテュード・リミテッド(LTD2)を使い始めました(^^*)。詳しいプロフィールは、コチラにあります。

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EBS Billy Sheehan Signature Drive Pedal です。手軽にビリーサウンドを再現できる「救世主」です。かつてビリーが愛用していたピアースG1のように、クリーン・サウンドにディストーション・サウンドを重ねて出力することができます。コンプレッサーも内蔵。ビリーのペダルボードには、2台使われています。
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シグネチャーベース
YAMAHA Attitude LTD3です。フロントPUは、LTD2までのディマジオWillPowerではなく、ヤマハ製ウーファーになっています。ネック接合部は、角度のついたボルトが2本追加されて、より強固なつくりに。また、ナットはグラファイト製に変更されています。また、ブリッジのサドルは、カマボコ型から円柱型に戻りました。
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最新コンプレッサー
Keeley Compressor Proです。2015年から使い始めており、従来のMXR M-87が2台ともこれに置き換えてられています。かなり高いです(++;)。
最新アンプヘッド
Hartke LH1000です。従来は低音出力用に使われていましたが、2015年秋から高音/低音ともこれに統一されました。
最新キャビネット
Hartke HYD115です。2015年秋から高音/低音で分けていたキャビネットがこれに統一されました。15インチのアルミ製コーンを1発搭載。15インチ搭載キャビネットでは最軽量。HyDriveシリーズは、シルバーパネルがスタイリッシュですね♪
旧コンプレッサー
MXR Bass Compressor M-87です。現在のビリーのエフェクトは、EBSドライブとこのコンプが中心です。ツマミが5個のこのタイプが気に入っているそうです。自分の事を「熱烈なコンプ・ファン」というくらいコンプが好きみたいです。
旧アンプヘッド(高)
Hartke HA5500です。リアPUからの高音出力を通すアンプヘッドです。グラフィック・イコライザーは「丸い山型」にします。コンプも内蔵されていますが、使っていないようです。欲しいですが、ちょっとまだ手が届かないですね。
旧アンプヘッド(低)
Hartke LH1000です。フロントPUからの低音出力を通すアンプヘッドです。1000Wのハイパワー出力。これを買おうか悩む日なんてこないだろうなあ(苦笑)。
旧キャビネット(高)
Hartke AK115です。リアPUからの高音出力用のキャビネットです。この正方形のデザイン、コンパクトで好きです。2台積んだときの収まり感も良いですね。15インチ400Wという大出力ペーパーコーン1発を格納。ビリー曰く、位相ずれによる干渉がなく正確で、そのサウンドは「デリシャス!」だそうです。
旧キャビネット(低)
Hartke AK410です。フロントPUからの低音出力を鳴らすキャビネットです。10インチ125Wペーパーコーンが4発格納されています。小口径スピーカーで低域を鳴らすことで、パンチのある音が出るそうです。他の人にセットアップさせると、毎回こちらを高音用だと間違えるとか(笑)。
フロントピックアップ
DiMarzio DP145 Will Power Neckです。フロント側ピックアップ。ディマジオ・・・なんか名前の響きだけでも憧れます。Attitude Limited LTD3に搭載されているのはヤマハ純正のウーファーPUです。ディマジオの公式動画でLTD3を紹介するときは、フロントPUには黒いカバーがされていて、一切触れていませんでしたね。上手いです(笑)。
リアピックアップ
DiMarzio DP146 Will Power Middleです。リア側ピックアップ。Attitude Limited LTD3にも搭載されています。ビリーは、この上にエポキシ樹脂を塗って、このPUに触れながら弾くよう高さを調節しています。表面は丸くツルツルになっています(笑)。
パワーサプライ
VOODOO LAB PEDAL POWER 2 PLUSです。9V動作のエフェクターに最大8系統の電源供給が可能です。8系統の各電源出力が完全独立で、電源から起こる各エフェクターのサウンド相互障害を解消し、エフェクター本来のパフォーマンスを引き出すパワーサプライです。
ワイヤレス
LINE6 G50です。ビリーは、高音用と低音用で2台使っています。赤と青のシールの貼られた送信機をストラップに2個くっつけていますね。周波数帯域2.4GHzで通信するため、テレビ等の電波による影響を受けにくく、音質が非常にクリアだそうです。60mまで離れてもOKです。
フットスイッチ
MORLEY LINE SELECTOR ABYです。ビリーは、ディストーションをON/OFFするためのフットスイッチとして使用しています。EBSドライブペダルのディストーション側ループをA端子とOUTPUT端子に接続しています。B端子を未接続にすることで、AorBのスイッチでON/OFFを切り替えます。AandBのスイッチは意味がなさそうなので、スイッチ1個のラインセレクタで十分代用できそうです。