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ビリーシーンスタイル・ベースの探求

ビリーシーンに学ぼう!街で一目置かれる個性派ベースプレイヤーを目指します。



ビリーシーンスタイル・ベースの探求>> ビリーの使用機材について >> LTDとSPLを比較して分かったブリッジの秘密とは。
2016-06-17

LTDとSPLを比較して分かったブリッジの秘密とは。

こんにちは、ぢゃっくです。

実物のアティテュードLTD2を手にしてみて、「あ、そういうことだったのか!」と気づいたことがありましたので、シェアしますね。

▼近づけられない距離


ビリーの写真や動画を見て、いつも不思議に思っていたことがあります。

それは、弦とピックアップの距離がやたらと近い!ということです。

ビリー自身も「ピックアップに触れながら弾いているんだ」と言っていますから、意図的なのは分かるのですが、一般的なベースだと、どんなに弦高を下げてみても、そんなに近づけられないんです。

弦高を下げすぎると、フレットに当たってしまって、ビビりが出てしまいますからね・・・(--;)。

ちなみに、僕のアティテュードSPLは、ハイポジションのフレットの表面を少し削って、ビビるギリギリまで弦高を下げた上で、ピックアップのネジを緩めて、少し持ち上げるようにしていました。

ビリーも、かつては、ピックアップの表面にエポキシ樹脂を塗って調整していたようですね。

関連記事⇒どうもピックアップが丸っこいんですが。

これで、なんとかピックアップに触りながら弾けるようにはなりましたが、それでも、やはりLTDに比べると「なんか違うなあ」と感じていました。

ピックアップの高さも、そんなに出っ張ってないんですよね。

▼弦高を下げてもビビらない


で、LTD2はどうだったかというと、フツーにめちゃくちゃ近い!んですよ、これが(^o^;)。

これにはビックリしました。格段に弾きやすく感じたのも、これが大きいと思います。

何が違うのだろうか?と調べてみたところ、どうやら、

(1) ブリッジのサドル形状
(2) ボディとネック接合部の厚さ

という2点がポイントではないかと思いました。

サドルとは、弦を乗せる溝がある金属パーツで、一般的なブリッジでは、断面が円形になっているものがほとんどです。SPLもこのカタチでした。

bridge_closeup_SPL

しかし、LTDに搭載されているサドルは、カマボコ型だったんです。このため、弦高をさらに低くできるんですね。

bridge_closeup_LTD2

しかし、ただ低くするだけでは、結局フレットに当たってしまうわけですが、LTDはネック側にも工夫がされていました。

ネック接合部のところで、ボディ表面からネック指板までの厚さを、LTD2とSPLで比較してみたところ、

LTDの方が少し薄い!

ということが分かりました。

1~2ミリ程度の違いだと思いますが、弦高はミリ単位で調整するのが普通ですから、けっこう大きいですよね。

height_fingerboard_SPL

height_fingerboard_LTD2

つまり、LTDの場合は、弦高をかなり下げてもビビりにくい構造になっているといえます。

実際、LTD2のボディを横から見ると、

 指板の表面
 フロントピックアップの表面
 リアピックアップの表面

が、ほぼツライチに綺麗に並ぶのですが、これだけ低いのに、ビビりは全くないんですよね、驚きです。

space_between_strings_and_body_LTD2

ちなみに、SPLはデコボコです(笑)。

space_between_strings_and_body_SPL

しかし、こうなると、ネックが少しでも反っていたり、フレットの高さが不揃いだったりすると、すぐビビってしまいますから、かなりシビアなチューニングが必要になりそうですね。

市販のLTDでも、そのあたりがきっちりと調整されているんだなーと思いました。さすがですね(^o^*)。

ビリーの使用ベースでは、リア・ピックアップにもっと山型に角度がついている気がしますが、それにもかかわらず弦とピックアップの距離は近いままなので、指板のアール(曲率)なども考慮して、各弦ごとにさらに調整されているのかもしれないですね。

▼ブリッジを埋めていた?


サウンドハウスなどで、ベース用ブリッジの写真をみてみると、最近は、色々な形状のサドルが市販されてるんですね。

以前、Facebookのお友達から「ビリーは、ボディを削って、ブリッジを少し埋めていたらしい」という話を伺いました。ワイフ・ベースの頃かな?

そのときは、なぜそんなことをするのか想像もつかなかったんですが、今回の話が理由のひとつだったりしますかね。

ビリーが改造を繰り返していた頃は、ブリッジの選択肢もなかったでしょうから、それで「ブリッジごと埋める」というアイディアを思いついたのかな・・・なんて思ったりしています。

もし参考になりましたら、TwitterやFacebookなどでシェアしていただけたら嬉しいです(´▽`*)。


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ジャンル : 音楽

タグ : アティテュードピックアップ

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Secre

No title
こんばんは。
僕はアティテュード系は1本も所有してないのでこんなに違いがあることは知りませんでした。
LTDはビリーの意見の詰まった正に彼の為のモデルでありますがその他の製品はやはり一般プレーヤー向けということもありスペックがかなりプレべに近くしてある感じがしますね。
僕のメイン機がプレべの改造モデルでしてブリッジも円形のタイプでした。
限界以上に弦高を下げたかったので工房で相談したらLTDのように円形のものをかまぼこ型に削ってくれて一段と下げれるようになったのでこの効果はかなりあると思いますよ。(現在はBABICZ というメーカーのブリッジに交換しましたがこのブリッジはかなりいいです。)

プレべはボディ表面からネック指板までが結構あるので僕はPUカバーにアクリル板とエポキシボンドでシビアな高さ調整をしました。(フランケンベースも、もしかしたらここら辺の理由もあってエポキシを塗っていたのかも?)

今回のブログを読ませて頂いて初期設定でこれだけ実践向きに作られているのなら1本ぐらい手に入れてもいいかな~なんて思いました。
そういえばLTD2使用時くらいのビリーのコメントではブリッジを若干埋め込んでいると言ってましたが今はどうなのでしょうか?
2016-06-20 23:01 : バッドビリー URL : 編集
TO バッドビリーさん
いつもコメントありがとうございます(^^)。

やはり、カマボコ型が大きなポイントなのですね。僕も、今まで、ビデオや本の写真などで食い入るように見ていたにもかかわらず、SPLと見比べるまで全く気づきませんでした。LTDには、まだまだ秘密がありそうですね(^^)。

バッドビリーさんのアクリル板を貼るアイディアはすごく良いですよね!サウンドに影響させずに調整できるのはメリットですね。

LTD2でもブリッジを埋めている、というのはTwitterのフォロワーさんからも教えてもらったんですが、見た目ではちょっとわかりませんね・・・SPLと比べると、台座部分が若干、薄いような気はします。外してみたらわかるのでしょうけども、まだちょっと勇気が(^o^;)。
2016-06-22 14:37 : ぢゃっく URL : 編集
LTDⅡでもブリッジは埋め込まれています^ ^
クリニックの時に確認しました。

LTDⅢでは最初からブリッジが少し落とし込みされていますよ。
サドルの形はカマボコ型ではないです。

これは憶測なのですが、ビリーは以前、バダスのブリッジを使っていた時期があって、埋め込む形でワイフに載せてたと思います。
ブリッジカバーからはみ出してザグリを埋めたような跡があるのはそのためかと。
2016-06-23 17:19 : し〜はん URL : 編集
TO し〜はんさん
コメントありがとうございます!

LTD2のブリッジ埋め込み、直接ビリーに確認されたんですか!貴重な情報ありがとうございます(^^)。

さらに、LTD3はカマボコではない、というのも驚きました・・・完全に勉強不足です(T.T)。カタログ的に記載されている差異以外にも、細かい仕様変更がなされているのですね。

ワイフ、たしかにブリッジカバーのPU側に色の違う部分がありますもんね、興味深いです!(^^)
2016-06-24 23:55 : ぢゃっく URL : 編集
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Author:ぢゃっく
こんにちは。色々な楽器をやりますが、特にベースが楽しくて仕方ないアラフォー男性です。ビリーシーンが大好きで、彼のプレイスタイルを吸収すべく日々研究に励んでいます。自分は音楽に支えられているなあと感じる今日この頃です。2016年4月から、ついに念願のアティテュード・リミテッド(LTD2)を使い始めました(^^*)。詳しいプロフィールは、コチラにあります。

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シグネチャーペダル
EBS Billy Sheehan Signature Drive Pedal です。手軽にビリーサウンドを再現できる「救世主」です。かつてビリーが愛用していたピアースG1のように、クリーン・サウンドにディストーション・サウンドを重ねて出力することができます。コンプレッサーも内蔵。ビリーのペダルボードには、2台使われています。
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Rotosound BS66です。ロトサウンド。ステンレスなんですよね。昔はもっと高かった記憶があるのですが、今は2,000円台で買えるんですね。
シグネチャーベース
YAMAHA Attitude LTD3です。フロントPUは、LTD2までのディマジオWillPowerではなく、ヤマハ製ウーファーになっています。ネック接合部は、角度のついたボルトが2本追加されて、より強固なつくりに。また、ナットはグラファイト製に変更されています。また、ブリッジのサドルは、カマボコ型から円柱型に戻りました。
シグネチャーベース2
YAMAHA BB714BSです。もう一つのビリー・シグネチャー・モデル。かつてのBB3000カスタムを彷彿とさせるBBフォルムと深い赤がステキ。特筆すべきは、フロントのウーファーPUが標準搭載されていること。ハイカット・スイッチもついています。Attitude Limited LTD3のフロントPUは、このBB714BSをさらに改良したものだとか。Attitudeに比べてネックは細めなので、移行しやすそうです。
最新コンプレッサー
Keeley Compressor Proです。2015年から使い始めており、従来のMXR M-87が2台ともこれに置き換えてられています。かなり高いです(++;)。
最新アンプヘッド
Hartke LH1000です。従来は低音出力用に使われていましたが、2015年秋から高音/低音ともこれに統一されました。
最新キャビネット
Hartke HYD115です。2015年秋から高音/低音で分けていたキャビネットがこれに統一されました。15インチのアルミ製コーンを1発搭載。15インチ搭載キャビネットでは最軽量。HyDriveシリーズは、シルバーパネルがスタイリッシュですね♪
旧コンプレッサー
MXR Bass Compressor M-87です。現在のビリーのエフェクトは、EBSドライブとこのコンプが中心です。ツマミが5個のこのタイプが気に入っているそうです。自分の事を「熱烈なコンプ・ファン」というくらいコンプが好きみたいです。
旧アンプヘッド(高)
Hartke HA5500です。リアPUからの高音出力を通すアンプヘッドです。グラフィック・イコライザーは「丸い山型」にします。コンプも内蔵されていますが、使っていないようです。欲しいですが、ちょっとまだ手が届かないですね。
旧アンプヘッド(低)
Hartke LH1000です。フロントPUからの低音出力を通すアンプヘッドです。1000Wのハイパワー出力。これを買おうか悩む日なんてこないだろうなあ(苦笑)。
旧キャビネット(高)
Hartke AK115です。リアPUからの高音出力用のキャビネットです。この正方形のデザイン、コンパクトで好きです。2台積んだときの収まり感も良いですね。15インチ400Wという大出力ペーパーコーン1発を格納。ビリー曰く、位相ずれによる干渉がなく正確で、そのサウンドは「デリシャス!」だそうです。
旧キャビネット(低)
Hartke AK410です。フロントPUからの低音出力を鳴らすキャビネットです。10インチ125Wペーパーコーンが4発格納されています。小口径スピーカーで低域を鳴らすことで、パンチのある音が出るそうです。他の人にセットアップさせると、毎回こちらを高音用だと間違えるとか(笑)。
フロントピックアップ
DiMarzio DP145 Will Power Neckです。フロント側ピックアップ。ディマジオ・・・なんか名前の響きだけでも憧れます。Attitude Limited LTD3に搭載されているのはヤマハ純正のウーファーPUです。ディマジオの公式動画でLTD3を紹介するときは、フロントPUには黒いカバーがされていて、一切触れていませんでしたね。上手いです(笑)。
リアピックアップ
DiMarzio DP146 Will Power Middleです。リア側ピックアップ。Attitude Limited LTD3にも搭載されています。ビリーは、この上にエポキシ樹脂を塗って、このPUに触れながら弾くよう高さを調節しています。表面は丸くツルツルになっています(笑)。
パワーサプライ
VOODOO LAB PEDAL POWER 2 PLUSです。9V動作のエフェクターに最大8系統の電源供給が可能です。8系統の各電源出力が完全独立で、電源から起こる各エフェクターのサウンド相互障害を解消し、エフェクター本来のパフォーマンスを引き出すパワーサプライです。
ワイヤレス
LINE6 G50です。ビリーは、高音用と低音用で2台使っています。赤と青のシールの貼られた送信機をストラップに2個くっつけていますね。周波数帯域2.4GHzで通信するため、テレビ等の電波による影響を受けにくく、音質が非常にクリアだそうです。60mまで離れてもOKです。
フットスイッチ
MORLEY LINE SELECTOR ABYです。ビリーは、ディストーションをON/OFFするためのフットスイッチとして使用しています。EBSドライブペダルのディストーション側ループをA端子とOUTPUT端子に接続しています。B端子を未接続にすることで、AorBのスイッチでON/OFFを切り替えます。AandBのスイッチは意味がなさそうなので、スイッチ1個のラインセレクタで十分代用できそうです。