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ビリーシーンスタイル・ベースの探求

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ビリーシーンスタイル・ベースの探求>> ビリーのサウンドについて >> EBSペダル1個、アンプ1台でステレオサウンドを再現する方法♪
2016-09-22

EBSペダル1個、アンプ1台でステレオサウンドを再現する方法♪

こんにちは、ぢゃっくです。

以前、このブログでも取り上げたビリーのワイフ・ベースの超精密レプリカを作ったジョン・ウィリス(Jon Willis)さんが、画期的な手法を開発してくれました。

関連記事⇒とんでもないモノを作った人がいました!

最近、Facebookで友達になれまして、ご本人に了承をいただきましたので、シェアしますね♪(´▽`*)

それは、EBSビリーペダル1個、アンプ1台だけで、ビリーのステレオサウンドを再現する方法なんです!(∩´∀`)∩

まさしく僕のために作られたような夢の手法です(笑)。

さらに、ある機器も用意できれば、モノラル出力の普通のベース、アンプ1台の組み合わせでも、ビリーのステレオサウンドを再現する方法を提案してくれているんです(^o^)。

彼は、この手法をウィリス・ハック(Willis Hack)と呼んでいるそうです。ご本人からいただいた写真を元に解説していきますね。

▼ウィリス・ハックその1


アティテュード・リミテッドのように、ベース本体からステレオで出力できるベースの場合は、下記のようにEBSペダルに接続します。

WillisHack_EBS_1st_pedal

ジョンは、2個のピックアップを「WOOFER」「MIDDLE」と表記していますが、ここではそれぞれ「フロントPU」「リアPU」と読み替えることにします。

ペダルをONすると、

CLEAN:フロントPUのボリュームのみ制御。
LEVEL:リアPUのボリュームのみ制御。
DRIVE:リアPUのみに働く。
TONE:リアPUのみに働く。

内蔵コンプ:フロントPUとリアPUの両方に働く。

さらに調整するには、ベース本体のボリュームノブを使う。


ポイントは、本来、Yケーブルを挿すためのCLEANループ端子にフロントPUの信号を入力するという発想です。

これには愕然としました。まさに発想の転換です。

この手法のスゴイところは、フロントPUの信号には、全くディストーションがかからない!という点です。

元々、EBSペダルは、INPUT端子に入力された信号のクリーンな生音を残しつつ、その上にディストーションを自由に重ねて、OUTPUT端子から出力できる仕様になっています。

しかし、アンプを2台用意できない、コンパクトミキサーも持ってないという状況では、ベース本体でフロント/リアMIXモードにして、1系統の信号にしたうえで、EBSペダルに接続するしかないと思っていました。

これでは、せっかくリミテッドが2系統のステレオ出力を持っていても、宝の持ち腐れ状態なんですよね・・・(>_<)。

しかも、この場合、フロントPUの出力にもディストーションがかかってしまう、ミックス具合を調整できない、ディストーションのゲインを上げられない、という問題がありました。

関連記事⇒ピアースG1からミックスについて考える

でもまあ仕方ないもんね・・・(--;)と、そう思い込んでいました。

しかし、ウィリス・ハックは、これらの問題を見事に解決してくれるんです!(^_-)-☆

リアPUしか歪まないわけですから、DRIVEツマミも思い切って上げられます。

ミックスの具合は、CLEANツマミとLEVELツマミで調整することができますから、どれだけ歪ませても、クリーン・サウンドとのバランスを取ることができるんですね。

ボディのリア・ボリュームを開けると、ハウリング気味にフィードバックがかかる・・・あのビリーの強力ディストーション・サウンドも再現できるようになります!

ちなみに、オレンジのデラックス版ペダルでも、全く同様に適用できます♪

▼演奏例がこちら


この「Addicted To That Rush」の演奏動画は、この手法を使って、アンプ1台で鳴らしています。このときは、あまり歪ませてませんでしたが(笑)。



また、先日の【KICK THE BORDERLINE!】東京VOL.1でも使ったのですが、Shimataroさんがベースに刺さっている2本のシールドを見て「あれ!ステレオでやるの?」と驚いておられました。(*^。^*)

まだ当日のDVDが届いていないので、実際の出音がどうだったかはわからないのですが・・・とりあえず、ステージ上ではイイ感じの音になっていました(笑)。

ステレオ出力のベースと、EBSペダルをお持ちの方には、ぜひ一度、試してみていただきたいです♪

次回、引き続き、ウィリス・ハックその2について書きますね。

もし参考になりましたら、TwitterやFacebookなどでシェアしていただけたら嬉しいです(´▽`*)。

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テーマ : 楽器 練習
ジャンル : 音楽

タグ : ステレオサウンド

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Secre

No title
先日、動画サイトで音作りについてコメントした者です。
リクエストしていた音作りについてわかりやすくまとめていただきありがとうございます!
モノラル出力の普通のベースでも、あるものを用意すればビリーの音に近づけるという僕にとってのビッグニュースを見てしまい、とても落ち着いていられません!
次回の記事も楽しみにしてます!!
2016-09-22 18:37 : みずちゃん URL : 編集
TO:みずちゃんさん
こちらにもコメントありがとうございます!嬉しいです(^^*)。
次の記事、できるだけ早くアップしますね!(^o^)
2016-09-25 22:42 : ぢゃっく URL : 編集
No title
ぢゃっくさんこんばんは。

世界には凄い発想する人がいるんですね。
僕は電気系は詳しくないのでY字ケーブルの所に入力出来るなんて全くの盲点でした。
EBS1台でPEARCEみたいに2本入力出来たらコンパクトでいいのになぁとは思っていたのですがそれが実現可能とは・・・。
これでちょっとしたセッションならEBS1台ですみますね。
2016-09-27 02:10 : バッドビリー URL : 編集
TO:バッドビリーさん
そうですよね、こんな小さなペダル1個でイイ感じの音が出せたら、こんな手軽なことはないですね。
この使い方は、EBS社の設計者の方も想定してなかったかもしれませんね(笑)。

ジョンさんは「ウィリス・ハック」と言っていますね。ハッカーいうと悪いイメージがありますが、ご存じの通り、元々の意味は「コンピューターやコンピューターネットワークの仕組みを深く理解し、その技術を新しいシステムの開発や問題点の解決に生かす人」だそうですから、まさにハッカーの仕事だなと思います(^^)。
2016-09-27 23:35 : ぢゃっく URL : 編集
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こんにちは。色々な楽器をやりますが、特にベースが楽しくて仕方ないアラフォー男性です。ビリーシーンが大好きで、彼のプレイスタイルを吸収すべく日々研究に励んでいます。自分は音楽に支えられているなあと感じる今日この頃です。2016年4月から、ついに念願のアティテュード・リミテッド(LTD2)を使い始めました(^^*)。詳しいプロフィールは、コチラにあります。

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シグネチャーペダル
EBS Billy Sheehan Signature Drive Pedal です。手軽にビリーサウンドを再現できる「救世主」です。かつてビリーが愛用していたピアースG1のように、クリーン・サウンドにディストーション・サウンドを重ねて出力することができます。コンプレッサーも内蔵。ビリーのペダルボードには、2台使われています。
シグネチャー弦
Rotosound BS66です。ロトサウンド。ステンレスなんですよね。昔はもっと高かった記憶があるのですが、今は2,000円台で買えるんですね。
シグネチャーベース
YAMAHA Attitude LTD3です。フロントPUは、LTD2までのディマジオWillPowerではなく、ヤマハ製ウーファーになっています。ネック接合部は、角度のついたボルトが2本追加されて、より強固なつくりに。また、ナットはグラファイト製に変更されています。また、ブリッジのサドルは、カマボコ型から円柱型に戻りました。
シグネチャーベース2
YAMAHA BB714BSです。もう一つのビリー・シグネチャー・モデル。かつてのBB3000カスタムを彷彿とさせるBBフォルムと深い赤がステキ。特筆すべきは、フロントのウーファーPUが標準搭載されていること。ハイカット・スイッチもついています。Attitude Limited LTD3のフロントPUは、このBB714BSをさらに改良したものだとか。Attitudeに比べてネックは細めなので、移行しやすそうです。
最新コンプレッサー
Keeley Compressor Proです。2015年から使い始めており、従来のMXR M-87が2台ともこれに置き換えてられています。かなり高いです(++;)。
最新アンプヘッド
Hartke LH1000です。従来は低音出力用に使われていましたが、2015年秋から高音/低音ともこれに統一されました。
最新キャビネット
Hartke HYD115です。2015年秋から高音/低音で分けていたキャビネットがこれに統一されました。15インチのアルミ製コーンを1発搭載。15インチ搭載キャビネットでは最軽量。HyDriveシリーズは、シルバーパネルがスタイリッシュですね♪
旧コンプレッサー
MXR Bass Compressor M-87です。現在のビリーのエフェクトは、EBSドライブとこのコンプが中心です。ツマミが5個のこのタイプが気に入っているそうです。自分の事を「熱烈なコンプ・ファン」というくらいコンプが好きみたいです。
旧アンプヘッド(高)
Hartke HA5500です。リアPUからの高音出力を通すアンプヘッドです。グラフィック・イコライザーは「丸い山型」にします。コンプも内蔵されていますが、使っていないようです。欲しいですが、ちょっとまだ手が届かないですね。
旧アンプヘッド(低)
Hartke LH1000です。フロントPUからの低音出力を通すアンプヘッドです。1000Wのハイパワー出力。これを買おうか悩む日なんてこないだろうなあ(苦笑)。
旧キャビネット(高)
Hartke AK115です。リアPUからの高音出力用のキャビネットです。この正方形のデザイン、コンパクトで好きです。2台積んだときの収まり感も良いですね。15インチ400Wという大出力ペーパーコーン1発を格納。ビリー曰く、位相ずれによる干渉がなく正確で、そのサウンドは「デリシャス!」だそうです。
旧キャビネット(低)
Hartke AK410です。フロントPUからの低音出力を鳴らすキャビネットです。10インチ125Wペーパーコーンが4発格納されています。小口径スピーカーで低域を鳴らすことで、パンチのある音が出るそうです。他の人にセットアップさせると、毎回こちらを高音用だと間違えるとか(笑)。
フロントピックアップ
DiMarzio DP145 Will Power Neckです。フロント側ピックアップ。ディマジオ・・・なんか名前の響きだけでも憧れます。Attitude Limited LTD3に搭載されているのはヤマハ純正のウーファーPUです。ディマジオの公式動画でLTD3を紹介するときは、フロントPUには黒いカバーがされていて、一切触れていませんでしたね。上手いです(笑)。
リアピックアップ
DiMarzio DP146 Will Power Middleです。リア側ピックアップ。Attitude Limited LTD3にも搭載されています。ビリーは、この上にエポキシ樹脂を塗って、このPUに触れながら弾くよう高さを調節しています。表面は丸くツルツルになっています(笑)。
パワーサプライ
VOODOO LAB PEDAL POWER 2 PLUSです。9V動作のエフェクターに最大8系統の電源供給が可能です。8系統の各電源出力が完全独立で、電源から起こる各エフェクターのサウンド相互障害を解消し、エフェクター本来のパフォーマンスを引き出すパワーサプライです。
ワイヤレス
LINE6 G50です。ビリーは、高音用と低音用で2台使っています。赤と青のシールの貼られた送信機をストラップに2個くっつけていますね。周波数帯域2.4GHzで通信するため、テレビ等の電波による影響を受けにくく、音質が非常にクリアだそうです。60mまで離れてもOKです。
フットスイッチ
MORLEY LINE SELECTOR ABYです。ビリーは、ディストーションをON/OFFするためのフットスイッチとして使用しています。EBSドライブペダルのディストーション側ループをA端子とOUTPUT端子に接続しています。B端子を未接続にすることで、AorBのスイッチでON/OFFを切り替えます。AandBのスイッチは意味がなさそうなので、スイッチ1個のラインセレクタで十分代用できそうです。