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ビリーシーンスタイル・ベースの探求

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ビリーシーンスタイル・ベースの探求>> ビリーのサウンドについて >> EBSビリードライブのループ回路について考えてみる。
2016-12-13

EBSビリードライブのループ回路について考えてみる。

こんにちは、ぢゃっくです。

最近、EBSビリードライブのループ回路について考えていたので、記事を書いてみます。

発端は、以前ご紹介した「ウィリス・ハック」でした。

ウィリス・ハックって?と思った方は、下記記事を参照くださいね。

関連記事⇒EBSペダル1個、アンプ1台でステレオサウンドを再現する方法♪

この手法のキモは、アティテュード・リミテッドのようなステレオ出力ベースのフロントPUからの信号をEBSビリードライブのクリーン・ループに直接入力してしまうという破天荒なワザでした。

僕も実際に使っているのですが、「なんでそれでうまくいくのか?」「そもそも大丈夫なのか?」というところを理解できていなかったので、ちょっと勉強していました。

恥ずかしながら、「そもそもループ端子ってどういう仕組みになってるの?」というところからです(笑)。

すると、いくつか問題点も見えてきましたので、それについてもシェアしますね。

▼どんな回路になっている?


EBSビリードライブの取扱説明書には、回路のブロック図が書かれています。

ebs_bs_circuit_diagram

図の右端がドライブとクリーンのループ部分です。

SEND/RETURNという端子が開放になっていますが、ショートカットの道があるので、何も接続していなければ、ループの存在は無視できるわけですね。(ショートと言っても、全く抵抗0Ωで短絡されてるわけではないと思いますが・・・)

ループ先に接続するエフェクターの回路は、元になる信号ラインに対して、並列に接続されることになるんですかね。

▼TRS標準フォーンプラグって?


取扱説明書には、ループ端子に使うプラグについても記載があります。

ebs_bs_loop_connector

ここで、「TRS標準フォーンプラグ(1/4")」というのが出てきました。

調べてみると、ステレオ仕様プラグの一種なんですね。

「フォーン」というのはプラグ形状のひとつで、楽器用シールドケーブルでお馴染みの形状。ちなみに、マイクで使われているのは「XLR(キャノン)」ですね。

「標準」というのはプラグのサイズのことで、直径6.3mm(1/4インチ)になります。イヤホンなどは、「ミニ」って言いますもんね。

そして、「TRS」というのは、プラグの各部の名称の略を示しているんですね。

T: ティップ(Tip)
R: リング(Ring)
S: スリーブ(Sleeve)

そして、EBSビリードライブの説明書によると、

Tip ⇒ RETURN
Ring ⇒ SEND
Sleeve ⇒ GND

となると書かれていて、これがブロック図のSEND/RETURNの記載とつながるわけですね。

そして、実際にエフェクターを繋ぐためには、これを2本のモノラル・プラグに分岐する「Yケーブル」というものを用意する必要があるわけですが、ここで・・・

2本のどちらがSENDでどちらがRETURNなのかを意識してエフェクターのINPUT/OUTPUTに接続しないといけない

ってことになりますね。

これは重要ですよね、きっと。それって簡単に分かるんでしょうか。

Yケーブルの実物を持っていないので、ネットで調べてみたのですが、各ケーブルに「Tip」「Ring」とラベルが貼られているものもあれば、赤・黒で色分けされているだけのものもあり、モノによって色々という感じでした。

【ポイント】ループ端子にエフェクターを繋ぐ時は、Ring(SEND)プラグ⇒エフェクターINPUT端子となっているか要確認!

▼これは問題!?


では、「ウィリス・ハック」で、ベースからの信号を直接ループ端子に接続した場合、どうなるのかということですが。

この場合、通常のモノラル「TS標準フォーンプラグ」で接続します。

「TS」はティップとスリーブのことで、プラグの黒線が1本しかないわけですね。

信号はティップで伝送されますので、ブロック図ではループのRETURN端子に接続されます。これは入力になるので、信号の入る方向はあってそうです。

ここで、ふと疑問がわきました。

リングがないので、スリーブ部分がSEND端子に接することになると思うんですが、

SEND端子はGND(接地)に落としても大丈夫なのかなー?(・_・;)

というとこです。

まあ、この取扱説明書のブロック図だけでは、実際の「回路図」ではありませんので、どこにどういう素子(抵抗等)が繋がっているかまでは分からないので、なんとも言えないような。

ペダルの裏ぶた外して、直接プリント基板を見たら解析できるのかなあ・・・?

もし電子回路に詳しい方がおられたら解説をお願いしたいところです。m(_ _)m

さらに取扱説明書を眺めていると、もうひとつ問題があることに気づきました。

これって入力インピーダンスが合ってないんじゃ?(゚Д゚;)

ということです。

長くなってきたので、続きはまた次回にしますね。

もし参考になりましたら、TwitterやFacebookなどでシェアしていただけたら嬉しいです(´▽`*)。

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Secre

No title
sx21以来、2回目のコメントさせていただきます。

・インピーダンス問題について
これは自分も見落としていました。ループのリターンの入力インピーダンスが低いんですね。
現在、自分はこのセッティングにはしていないので、実際の出音への影響はわかりませんが、ご指摘のとおり、教科書的には問題があると思います。
さらに、rolls sx21の入力インピーダンスも高くない(楽器を直接入力することを想定していない)ので、ウィリス・ハック2もパッシブの楽器では問題ありそうです。
何かしらのバッファを介してインピーダンスを下げてから入力すればいいのでしょうが、そもそもの簡易セッティングのためにわざわざそこまでするか、という気もします。

・send>gndの問題について
自分は、TRSフォン(オス)-フォン(メス)x2のYケーブルをループに刺して、sendは遊ばせておき、returnに楽器の出力を接続してました。市販では、HOSAのYPP117というものがありますが、自作も難しくはないと思います。もちろん、これでも、インピーダンス問題は残りますが。


2016-12-24 17:23 : nucky URL : 編集
TO:nuckyさん
nuckyさん、コメントありがとうございます!

SX21の入力インピーダンスの件、そうなんですー。僕も近々入手する予定で、色々調べていまして。実は、今書きかけの原稿で、ウィリスハック2の問題点ということで、まさにそこに触れようと思っていました(笑)。

ループ端子の件もありがとうございます。Yケーブルの先がメスのを使うわけですね!これは目から鱗でした。SENDもむき出しにならないし、楽器からも入力しやすい。なるほどです(^o^)。
2016-12-24 22:15 : ぢゃっく URL : 編集
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最新コンプレッサー
Keeley Compressor Proです。2015年から使い始めており、従来のMXR M-87が2台ともこれに置き換えてられています。かなり高いです(++;)。
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Hartke LH1000です。従来は低音出力用に使われていましたが、2015年秋から高音/低音ともこれに統一されました。
最新キャビネット
Hartke HYD115です。2015年秋から高音/低音で分けていたキャビネットがこれに統一されました。15インチのアルミ製コーンを1発搭載。15インチ搭載キャビネットでは最軽量。HyDriveシリーズは、シルバーパネルがスタイリッシュですね♪
旧コンプレッサー
MXR Bass Compressor M-87です。現在のビリーのエフェクトは、EBSドライブとこのコンプが中心です。ツマミが5個のこのタイプが気に入っているそうです。自分の事を「熱烈なコンプ・ファン」というくらいコンプが好きみたいです。
旧アンプヘッド(高)
Hartke HA5500です。リアPUからの高音出力を通すアンプヘッドです。グラフィック・イコライザーは「丸い山型」にします。コンプも内蔵されていますが、使っていないようです。欲しいですが、ちょっとまだ手が届かないですね。
旧アンプヘッド(低)
Hartke LH1000です。フロントPUからの低音出力を通すアンプヘッドです。1000Wのハイパワー出力。これを買おうか悩む日なんてこないだろうなあ(苦笑)。
旧キャビネット(高)
Hartke AK115です。リアPUからの高音出力用のキャビネットです。この正方形のデザイン、コンパクトで好きです。2台積んだときの収まり感も良いですね。15インチ400Wという大出力ペーパーコーン1発を格納。ビリー曰く、位相ずれによる干渉がなく正確で、そのサウンドは「デリシャス!」だそうです。
旧キャビネット(低)
Hartke AK410です。フロントPUからの低音出力を鳴らすキャビネットです。10インチ125Wペーパーコーンが4発格納されています。小口径スピーカーで低域を鳴らすことで、パンチのある音が出るそうです。他の人にセットアップさせると、毎回こちらを高音用だと間違えるとか(笑)。
フロントピックアップ
DiMarzio DP145 Will Power Neckです。フロント側ピックアップ。ディマジオ・・・なんか名前の響きだけでも憧れます。Attitude Limited LTD3に搭載されているのはヤマハ純正のウーファーPUです。ディマジオの公式動画でLTD3を紹介するときは、フロントPUには黒いカバーがされていて、一切触れていませんでしたね。上手いです(笑)。
リアピックアップ
DiMarzio DP146 Will Power Middleです。リア側ピックアップ。Attitude Limited LTD3にも搭載されています。ビリーは、この上にエポキシ樹脂を塗って、このPUに触れながら弾くよう高さを調節しています。表面は丸くツルツルになっています(笑)。
パワーサプライ
VOODOO LAB PEDAL POWER 2 PLUSです。9V動作のエフェクターに最大8系統の電源供給が可能です。8系統の各電源出力が完全独立で、電源から起こる各エフェクターのサウンド相互障害を解消し、エフェクター本来のパフォーマンスを引き出すパワーサプライです。
ワイヤレス
LINE6 G50です。ビリーは、高音用と低音用で2台使っています。赤と青のシールの貼られた送信機をストラップに2個くっつけていますね。周波数帯域2.4GHzで通信するため、テレビ等の電波による影響を受けにくく、音質が非常にクリアだそうです。60mまで離れてもOKです。
フットスイッチ
MORLEY LINE SELECTOR ABYです。ビリーは、ディストーションをON/OFFするためのフットスイッチとして使用しています。EBSドライブペダルのディストーション側ループをA端子とOUTPUT端子に接続しています。B端子を未接続にすることで、AorBのスイッチでON/OFFを切り替えます。AandBのスイッチは意味がなさそうなので、スイッチ1個のラインセレクタで十分代用できそうです。