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ビリーシーンスタイル・ベースの探求

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ビリーシーンスタイル・ベースの探求>> ビリーのサウンドについて >> EBSビリードライブのループ回路について考えてみる(その2)。
2016-12-30

EBSビリードライブのループ回路について考えてみる(その2)。

こんにちは、ぢゃっくです。

EBSビリードライブのループ回路について考えるの続きです。

前回は、「入力インピーダンスがあってないのでは?」というところで終わっていました。

インピーダンスとは?というところから書いてみます。

▼インピーダンスとは


音楽機材における「インピーダンス」については、ここでは深くは触れません・・・というか、僕も最近勉強し始めたところで、ちゃんと語れないのです(大汗)。

ネットには、たくさん解説記事がありますので、調べてみてくださいね。島村楽器の解説記事が分かりやすかったので、ひとつ紹介しておきます。

参考記事⇒【今さら聞けない用語シリーズ】3分でわかる!インピーダンスって何でしょう? ロー出しハイ受け?

一言でいうと、インピーダンスは、「ロー出しハイ受け」にするのが鉄則!なんだそう。

僕が勉強した範囲でまとめますと・・・

・ベースやギターの出力インピーダンスは非常に高い(ハイ・インピーダンス)。

・キーボードやCDプレーヤーなどの出力インピーダンスは低い(ロー・インピーダンス)。

・ミキサー等のPA機器の入力は、ロー・インピーダンス前提が多い。

・このため、ミキサーにギターやベースを直接つないではいけない。

・インピーダンスを変換する回路を「バッファ」という。

・インピーダンスを変換する機器がダイレクト・インジェクション・ボックス(通称DI)である。

エフェクターにもバッファ回路を内蔵しているものがあり、通すとロー・インピーダンスになる。

・バッファ回路を持たないものは「トゥルー・バイパス」といわれる。

という感じで理解しましたが・・・あってますか?(^_^;)

そして、機器のインピーダンスが「ロー出しハイ受け」になるように接続することを「インピーダンス・マッチング」というんですね。

▼インピーダンスの相場


ちなみに、インピーダンスの値は、抵抗と同じΩ(オーム)という単位で表されます。

直流回路では、「電気の流れにくさ」=「抵抗」なのですが、交流回路では、抵抗だけでなく、コイルやコンデンサも関係してきます。

これらをひっくるめた交流抵抗成分のことを「インピーダンス」と呼ぶのだそう。

具体的には、ハイ・インピーダンスというと数10kΩ~数100kΩぐらい、ロー・インピーダンスというと数Ω~数100Ωぐらいのことを指すようです。

ギターやベースは、ハイ・インピーダンスの部類に入ります。中でも、パッシブ型ベースが特に高いんだとか。

ちなみに、アティテュードはパッシブですから、相当なハイ・インピーダンスなんでしょうね(笑)。

ボディに電池を入れるアクティブ型ベースの場合は、比較的低いのですが、それでも数10kΩはあり、ハイ・インピーダンス機器として扱われるようです。

▼ループ端子のインピーダンス


さて、EBSビリーペダルの取扱説明書には、インピーダンスが記載されています。

入力インピーダンス:700kΩ
出力インピーダンス:100Ω未満

これは、メインのINPUT/OUTPUT端子のインピーダンスです。

つまり、INPUT端子であれば、ハイ・インピーダンスのベースを直接つないでも大丈夫というわけですね。

では、ループ端子はというと・・・

入力インピーダンス:47kΩ
出力インピーダンス:2kΩ

となっていました。

そうです、入力インピーダンスが低い!んです。

ループ端子には、エフェクターを繋ぐものという設計になっているからでしょうか。

アクティブのベースならギリギリかもしれませんが、パッシブだと完全に超えてますね・・・(;゜Д゜)。

ということで、分かったことは、

ループ端子にベースを直接接続すると「ロー出しハイ受け」にならない

ということです。

▼どんな問題があるのか?


で、どんな問題があるのか?ということなんですが、僕の個人的な見解では・・・

アティテュード・リミテッドでやる分には、あんまり気にしなくていいかも?と思っています。

「ハイ出しロー受け」になってしまうと、全ての信号をちゃんと受け渡せないために「高音が削れてモコモコした音になる」という症状が出るそうです。

アティテュード・リミテッドでウィリス・ハックをやる場合、フロントのウーファーPUの出力をループ端子に接続するわけですが・・・これ、元々が「高音が削れたモコモコした音」なんですよね。(^▽^;)

さらに、僕はステレオ出力するときは、ボディの「フロントPUのハイカット・スイッチ」をONにしています(ミドルの重複を防ぐため)ので、さらに「高音が削れたモコモコした音」になっています。

なので、実は、思ったほど音質には変化がないのかなと(笑)。

もし、バッファ回路を内蔵したエフェクターがあれば、それを通してロー・インピーダンスに変換してから、ループ端子に入力できればベストだと思います。

が、持ち合わせがなければ、そのまま挿してもいいのでは、と思います。

ポイントは、EBSビリーペダルのCLEANツマミをフルテン(つまり、最大)にしておくということかなと思います。

これに合わせて、LEVELツマミで、歪んだリアPUの音をバランス調整するというやり方をオススメします。

音質的には気にならないとはいいましたが、インピーダンス不整合により、明らかにフロントPUからの信号出力は減衰している(出力インピーダンスによる電圧降下)はずなので、CLEANツマミは限界まで持ち上げて、LEVELツマミでバランスをとるのがいいのかなと思っています。

僕のLTD2の場合、CLEANツマミがフルテン、LEVELツマミが10時くらいの位置で、ちょうど良いバランスになります。

つまり、それくらい音量の差があるってことですね。

【ポイント】CLEANツマミはフルテンにして、LEVELツマミでバランス調整をする!

減衰するにも拘わらず、けっこうフロントPUの音はパワフルなんですが、それはディマジオWillPowerピックアップの出力のスゴさなのかもしれないですね。

ループ端子のSEND信号の件は、また次回にしますね。

もし参考になりましたら、TwitterやFacebookなどでシェアしていただけたら嬉しいです(´▽`*)。

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ジャンル : 音楽

タグ : エフェクター

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こんにちは。色々な楽器をやりますが、特にベースが楽しくて仕方ないアラフォー男性です。ビリーシーンが大好きで、彼のプレイスタイルを吸収すべく日々研究に励んでいます。自分は音楽に支えられているなあと感じる今日この頃です。2016年4月から、ついに念願のアティテュード・リミテッド(LTD2)を使い始めました(^^*)。詳しいプロフィールは、コチラにあります。

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シグネチャーペダル
EBS Billy Sheehan Signature Drive Pedal です。手軽にビリーサウンドを再現できる「救世主」です。かつてビリーが愛用していたピアースG1のように、クリーン・サウンドにディストーション・サウンドを重ねて出力することができます。コンプレッサーも内蔵。ビリーのペダルボードには、2台使われています。
シグネチャー弦
Rotosound BS66です。ロトサウンド。ステンレスなんですよね。昔はもっと高かった記憶があるのですが、今は2,000円台で買えるんですね。
シグネチャーベース
YAMAHA Attitude LTD3です。フロントPUは、LTD2までのディマジオWillPowerではなく、ヤマハ製ウーファーになっています。ネック接合部は、角度のついたボルトが2本追加されて、より強固なつくりに。また、ナットはグラファイト製に変更されています。また、ブリッジのサドルは、カマボコ型から円柱型に戻りました。
シグネチャーベース2
YAMAHA BB714BSです。もう一つのビリー・シグネチャー・モデル。かつてのBB3000カスタムを彷彿とさせるBBフォルムと深い赤がステキ。特筆すべきは、フロントのウーファーPUが標準搭載されていること。ハイカット・スイッチもついています。Attitude Limited LTD3のフロントPUは、このBB714BSをさらに改良したものだとか。Attitudeに比べてネックは細めなので、移行しやすそうです。
最新コンプレッサー
Keeley Compressor Proです。2015年から使い始めており、従来のMXR M-87が2台ともこれに置き換えてられています。かなり高いです(++;)。
最新アンプヘッド
Hartke LH1000です。従来は低音出力用に使われていましたが、2015年秋から高音/低音ともこれに統一されました。
最新キャビネット
Hartke HYD115です。2015年秋から高音/低音で分けていたキャビネットがこれに統一されました。15インチのアルミ製コーンを1発搭載。15インチ搭載キャビネットでは最軽量。HyDriveシリーズは、シルバーパネルがスタイリッシュですね♪
旧コンプレッサー
MXR Bass Compressor M-87です。現在のビリーのエフェクトは、EBSドライブとこのコンプが中心です。ツマミが5個のこのタイプが気に入っているそうです。自分の事を「熱烈なコンプ・ファン」というくらいコンプが好きみたいです。
旧アンプヘッド(高)
Hartke HA5500です。リアPUからの高音出力を通すアンプヘッドです。グラフィック・イコライザーは「丸い山型」にします。コンプも内蔵されていますが、使っていないようです。欲しいですが、ちょっとまだ手が届かないですね。
旧アンプヘッド(低)
Hartke LH1000です。フロントPUからの低音出力を通すアンプヘッドです。1000Wのハイパワー出力。これを買おうか悩む日なんてこないだろうなあ(苦笑)。
旧キャビネット(高)
Hartke AK115です。リアPUからの高音出力用のキャビネットです。この正方形のデザイン、コンパクトで好きです。2台積んだときの収まり感も良いですね。15インチ400Wという大出力ペーパーコーン1発を格納。ビリー曰く、位相ずれによる干渉がなく正確で、そのサウンドは「デリシャス!」だそうです。
旧キャビネット(低)
Hartke AK410です。フロントPUからの低音出力を鳴らすキャビネットです。10インチ125Wペーパーコーンが4発格納されています。小口径スピーカーで低域を鳴らすことで、パンチのある音が出るそうです。他の人にセットアップさせると、毎回こちらを高音用だと間違えるとか(笑)。
フロントピックアップ
DiMarzio DP145 Will Power Neckです。フロント側ピックアップ。ディマジオ・・・なんか名前の響きだけでも憧れます。Attitude Limited LTD3に搭載されているのはヤマハ純正のウーファーPUです。ディマジオの公式動画でLTD3を紹介するときは、フロントPUには黒いカバーがされていて、一切触れていませんでしたね。上手いです(笑)。
リアピックアップ
DiMarzio DP146 Will Power Middleです。リア側ピックアップ。Attitude Limited LTD3にも搭載されています。ビリーは、この上にエポキシ樹脂を塗って、このPUに触れながら弾くよう高さを調節しています。表面は丸くツルツルになっています(笑)。
パワーサプライ
VOODOO LAB PEDAL POWER 2 PLUSです。9V動作のエフェクターに最大8系統の電源供給が可能です。8系統の各電源出力が完全独立で、電源から起こる各エフェクターのサウンド相互障害を解消し、エフェクター本来のパフォーマンスを引き出すパワーサプライです。
ワイヤレス
LINE6 G50です。ビリーは、高音用と低音用で2台使っています。赤と青のシールの貼られた送信機をストラップに2個くっつけていますね。周波数帯域2.4GHzで通信するため、テレビ等の電波による影響を受けにくく、音質が非常にクリアだそうです。60mまで離れてもOKです。
フットスイッチ
MORLEY LINE SELECTOR ABYです。ビリーは、ディストーションをON/OFFするためのフットスイッチとして使用しています。EBSドライブペダルのディストーション側ループをA端子とOUTPUT端子に接続しています。B端子を未接続にすることで、AorBのスイッチでON/OFFを切り替えます。AandBのスイッチは意味がなさそうなので、スイッチ1個のラインセレクタで十分代用できそうです。