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ビリーシーンスタイル・ベースの探求

ビリーシーンに学ぼう!街で一目置かれる個性派ベースプレイヤーを目指します。



2014-03-29

とにかく薬指を使うようにしよう!

こんにちは、ぢゃっくです。

スリーフィンガーのポイント第4弾です。

速弾きしてもぶれない3

スリーフィンガーを使っているベーシストの方の中には、ひょっとすると「普段はツーフィンガーで、速弾きするときだけスリーフィンガーで弾く」という方もおられるのではと思います。

僕はこの方法はオススメしません。なぜかというと・・・

「薬指を鍛える機会が減る」からです。

もしかすると、その結果、スリーフィンガーをやると音の粒が揃わないということに陥っていたりしないかな・・・とも思います。

ベースでフィンガーピッキングをされている方は、ベースを始めた当初、人差し指と中指のツーフィンガーでも音の粒が揃わなくて苦労した経験が少なからずあるのではないかと思います。

これを解消する方法は、おそらく、ただひとつしかありません。

「とにかく2本の指を使って弾きまくる」ことです。

繰り返し繰り返し、とにかくベースを弾いているうちに、摩擦で指先の皮が少しずつ固くなり、同じ音が出る指の当て方や角度、力の入れ加減、爪の切り方(笑)などのコツがつかめてきて、ようやっと粒のそろった音を奏でることができるようになる・・・という経過があったのではないでしょうか。

指弾きであれ、ピック弾きであれ、「音粒を揃える」というのは、一朝一夕では出来ないとても難しい技術だと思うのです。

当然ながら、スリーフィンガーでも同じことが言えますよね。

ということは、「とにかく薬指を使わなければ、音粒が揃うようにはならない!」ということなのだと思っています。

これからスリーフィンガーの習得を目指すのであれば、基本的に薬指は常に使うことを前提にすることを強くオススメします!

▼脳の運動学習の観点から


ちょっと違う視点から考えてみたいと思います。

僕は、大学時代に「人間の脳が運動をどのように学習するか?」というようなテーマの研究を行っていました。

ヒトがある運動を学習する場合、その動きを「反復」することで生じる「誤差」情報から、逐次、脳内の神経モデルを構築・更新していきます。学習が進むにしたがって、脳内モデルの精度が良くなるということになり、結果として、滑らかで高速な運動が可能になります。

例えば、テニスを思い浮かべてみてください。

最初は、ラケットを振っても力みがちで、軌道もぎこちなく、ボールにもなかなか当たらない状態です。

それが、上達するにしたがって、ラケットを振るスピードや軌道が高速かつ滑らかになり、インパクトの瞬間だけグリップに力を入れることができるようになり、重くて速いボールでも打ちかえすことができるようになります。すごいことです。

これは、ひとえに「練習の賜物」なんですよね。つまり、「ラケットをたくさん振って、たくさんボールを打ってみて、試行錯誤した結果」として、望ましい運動ができるようになったわけです。

これが脳が持つ「フィードバック誤差学習」と呼ばれるメカニズムになります。

で、スリーフィンガーに話を戻しますが、

楽器の演奏も「手指の運動」になりますので、当然これが当てはまります。

つまり、意識して反復する回数が多ければ多いほど、より望ましい方向に学習が進むのです。

ということは?

「とにかく薬指を含めた3本で繰り返し弾く」ことが、スリーフィンガー上達の早道になるはずですよね。

僕は、ツーフィンガーで十分間に合うテンポの曲や、ツーフィンガーの方が弾きやすいフレーズを練習する場合でも、あえてスリーフィンガーで弾くようにしています。また、薬→中→人の順序をキープして弾くことで、3本の指で4連符を弾く練習にもなります。

もちろん、フレーズによっては一部ツーフィンガーで弾く方が効率が良いと思うこともあるのは確かです。でも、それは「もう一歩先」のテクニックだと考えています。

えー、今回は脳科学のお話まで持ち出してみましたが、いかがでしょうか。
参考になれば、嬉しいです。(^^*)

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Author:ぢゃっく
こんにちは。色々な楽器をやりますが、特にベースが楽しくて仕方ないアラフォー男性です。ビリーシーンが大好きで、彼のプレイスタイルを吸収すべく日々研究に励んでいます。自分は音楽に支えられているなあと感じる今日この頃です。2016年4月から、ついに念願のアティテュード・リミテッド(LTD2)を使い始めました(^^*)。詳しいプロフィールは、コチラにあります。

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EBS Billy Sheehan Signature Drive Pedal です。手軽にビリーサウンドを再現できる「救世主」です。かつてビリーが愛用していたピアースG1のように、クリーン・サウンドにディストーション・サウンドを重ねて出力することができます。コンプレッサーも内蔵。ビリーのペダルボードには、2台使われています。
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シグネチャーベース
YAMAHA Attitude LTD3です。フロントPUは、LTD2までのディマジオWillPowerではなく、ヤマハ製ウーファーになっています。ネック接合部は、角度のついたボルトが2本追加されて、より強固なつくりに。また、ナットはグラファイト製に変更されています。また、ブリッジのサドルは、カマボコ型から円柱型に戻りました。
シグネチャーベース2
YAMAHA BB714BSです。もう一つのビリー・シグネチャー・モデル。かつてのBB3000カスタムを彷彿とさせるBBフォルムと深い赤がステキ。特筆すべきは、フロントのウーファーPUが標準搭載されていること。ハイカット・スイッチもついています。Attitude Limited LTD3のフロントPUは、このBB714BSをさらに改良したものだとか。Attitudeに比べてネックは細めなので、移行しやすそうです。
最新コンプレッサー
Keeley Compressor Proです。2015年から使い始めており、従来のMXR M-87が2台ともこれに置き換えてられています。かなり高いです(++;)。
最新アンプヘッド
Hartke LH1000です。従来は低音出力用に使われていましたが、2015年秋から高音/低音ともこれに統一されました。
最新キャビネット
Hartke HYD115です。2015年秋から高音/低音で分けていたキャビネットがこれに統一されました。15インチのアルミ製コーンを1発搭載。15インチ搭載キャビネットでは最軽量。HyDriveシリーズは、シルバーパネルがスタイリッシュですね♪
旧コンプレッサー
MXR Bass Compressor M-87です。現在のビリーのエフェクトは、EBSドライブとこのコンプが中心です。ツマミが5個のこのタイプが気に入っているそうです。自分の事を「熱烈なコンプ・ファン」というくらいコンプが好きみたいです。
旧アンプヘッド(高)
Hartke HA5500です。リアPUからの高音出力を通すアンプヘッドです。グラフィック・イコライザーは「丸い山型」にします。コンプも内蔵されていますが、使っていないようです。欲しいですが、ちょっとまだ手が届かないですね。
旧アンプヘッド(低)
Hartke LH1000です。フロントPUからの低音出力を通すアンプヘッドです。1000Wのハイパワー出力。これを買おうか悩む日なんてこないだろうなあ(苦笑)。
旧キャビネット(高)
Hartke AK115です。リアPUからの高音出力用のキャビネットです。この正方形のデザイン、コンパクトで好きです。2台積んだときの収まり感も良いですね。15インチ400Wという大出力ペーパーコーン1発を格納。ビリー曰く、位相ずれによる干渉がなく正確で、そのサウンドは「デリシャス!」だそうです。
旧キャビネット(低)
Hartke AK410です。フロントPUからの低音出力を鳴らすキャビネットです。10インチ125Wペーパーコーンが4発格納されています。小口径スピーカーで低域を鳴らすことで、パンチのある音が出るそうです。他の人にセットアップさせると、毎回こちらを高音用だと間違えるとか(笑)。
フロントピックアップ
DiMarzio DP145 Will Power Neckです。フロント側ピックアップ。ディマジオ・・・なんか名前の響きだけでも憧れます。Attitude Limited LTD3に搭載されているのはヤマハ純正のウーファーPUです。ディマジオの公式動画でLTD3を紹介するときは、フロントPUには黒いカバーがされていて、一切触れていませんでしたね。上手いです(笑)。
リアピックアップ
DiMarzio DP146 Will Power Middleです。リア側ピックアップ。Attitude Limited LTD3にも搭載されています。ビリーは、この上にエポキシ樹脂を塗って、このPUに触れながら弾くよう高さを調節しています。表面は丸くツルツルになっています(笑)。
パワーサプライ
VOODOO LAB PEDAL POWER 2 PLUSです。9V動作のエフェクターに最大8系統の電源供給が可能です。8系統の各電源出力が完全独立で、電源から起こる各エフェクターのサウンド相互障害を解消し、エフェクター本来のパフォーマンスを引き出すパワーサプライです。
ワイヤレス
LINE6 G50です。ビリーは、高音用と低音用で2台使っています。赤と青のシールの貼られた送信機をストラップに2個くっつけていますね。周波数帯域2.4GHzで通信するため、テレビ等の電波による影響を受けにくく、音質が非常にクリアだそうです。60mまで離れてもOKです。
フットスイッチ
MORLEY LINE SELECTOR ABYです。ビリーは、ディストーションをON/OFFするためのフットスイッチとして使用しています。EBSドライブペダルのディストーション側ループをA端子とOUTPUT端子に接続しています。B端子を未接続にすることで、AorBのスイッチでON/OFFを切り替えます。AandBのスイッチは意味がなさそうなので、スイッチ1個のラインセレクタで十分代用できそうです。